社会化に向けたしつけの方法

意味もなく吠えたりするようなトイプードルにならないようにするには子犬の時期が肝心です。小さいうちに人間の社会にある音や刺激に慣れておかないと大人になってからはなかなか慣れてくれません。
最初はびっくりしたり怖がったりしますが、何度も経験するうちに「大丈夫なんだな」と思ってくるようになります。

大きな音に慣れさせる

音楽などを使って音に慣らしていきましょう。最初は小さな音からだんだんボリュームを上げていき、普通の音量から大きめになるまで段階的にするのが効果的で安全です。
音に少し慣れてきたら掃除機の音に挑戦してみましょう。掃除機の音は犬にとっては恐怖ですが、これを克服しないと後々大変です。最初はまず掃除機の音はたてないで見せるだけにして「安全だ」と思わせ、そのあとに離れた場所で掃除機の電源を入れます。大丈夫そうなら少しずつ近づけていき、だんだん近くで音がしても平気でういられるようにしていきます。

チャイムの音に慣れるには

チャイムが鳴ったとたんにワンワン吠える子は大勢いますが、これも子犬の時期にきちんとしつけることで防止することが可能です。
しつけする方法としては、誰かにチャイムを押してもらって、鳴ったとたんにおやつをあげる方法が一般的です。チャイムが鳴るとおやつがもらえると思えるまで何回か練習してみましょう。吠えたらおやつはあげないで無視し、吠えなかったらおやつをあげると同時にほめてあげましょう。

外の世界に慣れるには

ペットショップから家に来て、最初は戸惑っていたもののようやく家の雰囲気や環境にも慣れてきたと思ったらまた外の世界・・という感じで子供のトイプードルにとっては大変な経験が続く子犬時代。そんな子の気持ちを理解しながら外の世界を見せてあげるようにしましょう。
まずは抱っこバッグを使って安心できる環境をつくり、外を散歩するだけにとどめましょう。外を歩いていると色々な音や声、大きな車、ビルなどがあるのでそれだけでも大変な刺激となります。これをだいたい1週間くらい続けてから散歩デビューするようにしましょう。

効率の良い褒め方とタイミング

トイプードルを褒める時は、良い行動をしてすぐに褒めてあげましょう。何らかの命令をしてその通りの行動をしている最中またはし終わった直後でないと、何故褒められたか理解できないからです。褒められることによって飼い主とのコミュニケーションも深まります。

声による命令としぐさによる命令

命令によって行動をさせる方法は2種類あります。ひとつ目は一番よく行われる「マテ」や「フセ」など人の声によって出される声による方法で「声符」とも言います。もうひとつは手におやつを用意してしぐさで命令する「手符」という方法です。
声で命令する場合は、何を言っているのかわかるように落ち着いて丁寧に、そして統一することが重要です。例えば「スワレ」といったり「オスワリ」と言ったり「座りなさい」という風に命令する言葉がバラバラでは理解できません。
手符の場合、最初はおやつを手に握りながらやるのが効果的なのでおすすめですが、慣れてきたらおやつなしでもできるようにしていきましょう。

細かくしてほんの少しずつ与えるようにする

命令してそれに従う毎におやつをあげなければならないので、ちゃんと考えてから与えないとすぐに太ってしまいます。おやつは、自分のトイプードルの好物の物の中で一番ヘルシーなのを選び、小さくちぎって一粒ずつ与えるようにしてください。
命令に慣れて簡単に従うようになってきたら徐々におやつを与える回数を減らしていき、最終的にはおやつなしでも従えるようにしていきましょう。

一番好きなおやつは一番苦手な事を克服した後に

爪のカットや歯磨きなど、トイプードルが苦手な事をする時も、最初はおやつを用意しておくといいでしょう。苦労する場合には最初はひとつの爪を切る度に褒めながら一粒のおやつを与えていきます。そして全ての爪をカットし終わったらその子の一番好きなおやつを食べさせてあげるようにします。
そうすれば「爪切りをすれば最高に嬉しいことがある」と頭にインプットしてくれるはずです。

トイレを覚えさせよう

サークル(ゲージ)を利用すると、トイレのしつけをスムーズに行うことができます。トイプードルが家にやってくる前にサークルとトイレをセットしておきましょう。

トイレの設置の仕方

トイレシートをサークルの中いっぱいに敷き詰めておきます。そしておしっこやうんちをしそうになったらサークルの中に入れるという方法です。
どのようなタイミングで入れるかどうかが問題ですが、犬がおしっこをする一般的なタイミングは「起きてすぐ」「そわそわした後」「散歩から帰った後」などが挙げられるので、まだ子犬で散歩も行けない時は起きた後、落ち着きがなくなった時などを目安にするといいでしょう。

排泄中に声をかけてあげよう

おしっこやうんちをし始めたら声をかけてあげましょう。言葉自体は何でもかまいませんが、毎回統一するようにしましょう。そして排泄が終わったらトイレシートの上におやつを置いてあげます。褒めてあげるのも重要ですが、排泄が終わって時間が経ってから褒めると何故ほめられているのかわからないので、直後に褒めてあげるようにしましょう。

少しずつシートの面積を狭くする

家にきてから1週間ほど経過したら、トイレシートの面積を徐々に狭くしていきましょう。この時も同じようにご褒美のおやつはシートの上に置くことを忘れないように。狭くしてもきちんとトイレを失敗しなければ、さらにどんどん狭めていき、最後にはトイレシート1枚だけでも成功するように持っていきましょう。

失敗しても怒らないようにしよう

シートの上でできなかった場合でも、叱ってはいけません。おしっこした事自体を悪いと考えてしまうことがあるからです。そうなってしまうと飼い主が見ているとおしっこを我慢してしまうことにもなりかねません。失敗した場合は何もなかったように平然と拭き取ってあげましょう。

トイプードルとのコミュニケーションNG集

子犬を家に迎えて落ち着いたらコミュニケーションを取るようにしていきましょう。積極的に話しかけたり体に触ったりして仲を深めて信頼関係を築いていきいたいところですが、人間には何でもない事でもトイプードルには恐怖心を感じることもあります。初めての飼い主がやりがちなNGコミュニケーションとはどのようなものでしょうか。

威圧感を与える抱っこはやめよう

トイプーはふわふわの体をしているので思わず抱きしめたくなりますが、まだ慣れ親しんでない飼い主に抱きしめらるとびっくりするのでやめましょう。覆いかぶさったりするのもいけません。飼い主としては冗談でいたずらをしているつもりでも、その恐怖感が後々トラウマになる事もあるので気を付けましょう。

低くても高くても大きな声はNG

犬は人間より耳の機能が良いので、大きな音は結構うるさくてストレスになることがあります。子供が家にいてずっと騒いだりしていると、犬は落ち着く時間がありません。そういう時はゆっくり静かにできる時間を定期的に設けてあげるようにしてください。
低い声は基本的に大丈夫ですが、大きな声で低い声を出されるとトイプードルは怒られているのと勘違いをします。

むやみに抱っこをしない

本文子犬のうちは首がまだ座ってないので、首に負担がかかる抱っこをすると危険です。しっかりと首を支えるようにお尻から抱っこをするようにしてください。とくに子供に抱っこをさせるときは、ぬいぐるみか何かを使って練習してからするようにしましょう。

すぐに怒る

犬のしつけの基本は「褒める」と「相手にしない」です。「怒る」はどこにもありません。人間のように言葉がわからないトイプードルは、怒られても何に対してなのかわかる術がありません。
例えば、オシッコをして外して怒った場合、飼い主としては外した事に関して怒っていても、犬は「オシッコをしたらダメなんだ」と思う可能性が高いです。ですので、そのような場合は何もせず、オシッコをちゃんとできた場合だけ褒めるようにしましょう。

飼い主の言うことを聞かなくなったら

トイプードルはとても頭がいい犬種なので、飼い主が甘やかしすぎると「自分の方が上だ」と思うようになり、言うことを聞かなくなります。

自分がリーダーだと思ってしまう「権勢症候群」

すべての犬にあてはまるわけではありませんが、犬が本能的に持っているもののひとつとして「リーダーになりたい」というものがあります。
すべてのトップになりたいと思うわけではなく、少しでも多くの仲間よりも上にいきたいという本能なので、自分にこびへつらう者は下に見るのは当然の結果といえます。

食事は飼い主が食べ終わってから

たとえば食事中に飼い主の食事を欲しがって、可愛いからといって与えてしまうと、犬目線でいえば「こいつは俺が怖いからくれたんだ」ということになります。こんなことを繰り返しているといつの日かまったく言うことをきかなくなるでしょう。
犬の世界のごはんの順番は、リーダーから始まり、最後がいちばん格下です。それと同じように飼い主が食べ終わってから食べさせるようにしなければいけません。

権勢症候群になってしまったら

では、犬が飼い主の言うことをまったく聞かなくなってしまった場合はどうすれば良いのでしょうか。こうなってしまうと直すことはかなり困難ですが、不可能ではありません。飼い始めの頃に戻った気持ちで基本からしつけの方法を学んでやり直してみましょう。
飼い始めの子犬の状態でしつけをするよりは相当大変ですが、身から出た錆です。心を入れ替えて頑張ればきっとあなたを「リーダー」と認めてくれる日もやってくるでしょう。