ミニチュアシュナウザーの食事を考えよう

必要なバランスは異なりますが、人間が必要とする栄養素と犬が生きていくうえで摂るべき栄養素の種類は同じです。普段から馴染みのある食べ物にどのような成分が入っているかを知っておくと、自分で食事を作る時に役に立ちます。また、ドッグフードだけで生活するミニチュアシュナウザーの場合でも、飼い主が知っておくことで色々と役にたちます。

タンパク質を中心にバランス良く

犬にとって最も重要と言っていいのがタンパク質・脂肪です。これらは主に肉から吸収します。最近では鶏肉がよく使用されていますが、シュナウザーは希にアレルギーを持っている場合があります。以前からよく使用されている牛肉は、カロリーが高いので過剰摂取に注意しましょう。また、直接与える際には必ず火を通すようにしてください。
他の栄養分をカットして肉ばかり食べているとカルシウムが不足します。カルシウムが入っていて犬が喜ぶ食べ物には「チーズ」や「骨粉」があります。これらも与え過ぎには注意が必要です。

ベジタリアンは栄養不足に?

野菜にはビタミンが多く含まれているので犬の体にも良いですが、人間のベジタリアンのように偏らないようにする注意が必要です。
犬はもともと肉食なので、肉の量をカットして野菜ばかり食べていると栄養が不足します。タンパク質とカルシウムをたっぷりとってその上でビタミンの豊富な野菜や海藻を与えるのが理想的です。
補助食品としてタブレットのような物もたくさんありますが、手作り食をするのであれば、食事だけで栄養バランスを整えるようにするのが理想です。
トリミングサロンのトリマーの中には自分で食事をつくってミニチュアシュナウザーなどの犬を飼っている人が大勢いるので、カットに行った際などに聞いてみるといいでしょう。

食道を守ろう

消化をするための最初の器官が食道です。食道そのものは消化をする働きはしていませんが、胃へ正しく食べ物を運ぶという重要な役割を担っています。この食道も、時によって病気になる事があります。多く見られるのはアカラシアと呼ばれるもので、大きく広がってしまった状態になる事をいいます。

食道が機能しなくなると?

食道が大きくなるだけならいいのですが、この症状になると食道が機能しなくなり、胃に食べ物を運ぶ事ができなくなります。その結果、嘔吐が見られるのですが、この場合の嘔吐の仕方は普段の吐き方と若干違って、カッといった感じに遠くに飛ばすような感じになります。また、食べ物だけでなく水を吐くこともあります。
また、食道から吐く際に、肺に食べ物が入って肺炎を起こすことも確認されています。どちらかというとこちらの方が怖い病気と言えます。トリマーなど犬の仕事をしている人はカットの技術も大事ですがこのような知識も覚えておくといいかもしれません。

先天性の食道の病気が見られるシュナウザー

アカラシアは、ミニチュアシュナウザーによく見られる病気で、先天性の遺伝も確認されているようです。肺の病気になってしまう以外に、食道そのものが炎症を起こしてしまう食道炎、食道狭窄、腫瘍や膿瘍なども見られる事があります。この病気になってしまったシュナウザーは、残念ながら繁殖を諦めざるをえないでしょう。

胃を炎症から守ろう

犬も人間と同じように胃炎になる事があります。胃炎とは、胃の粘膜が炎症を起こす症状で、急性のものと慢性のものがあります。
急性の場合は絶水と絶食をさせて胃の中身を綺麗にしたうえで点滴などの処置をする事が多いようです。慢性になってしまうと体重が減って元気がなくなってしまいます。食事療法で徐々に回復させるのが一般的のようです。

粘膜が炎症を起こすのが胃炎

犬の胃は、粘膜で守られています。その粘膜は度々炎症を起こしてしまいます。これがいわゆる「胃炎」です。食べ過ぎ・ウイルス・中毒などさまざまな原因で胃炎は起こります。胃炎になると、嘔吐や下痢を繰り返すので脱水症状になるので、そのまま放置しておくと危険な状態になってしまいます。
犬のカットをするプロトリマーや動物病院の獣医師、看護師など犬に関連する仕事をしている人はもちろん、正しい知識でミニチュアシュナウザーを飼っている人は、普段から食事に気をつけて散歩中も落ちている物を食べさせないように注意をしていますが、それでも胃炎になってしまう事はあります。
ただ、多くの場合は普段の食事以外の刺激物や毒物を食べてしまった場合が多いので、普段から胃炎にならないように注意する事はとても重要です。

脱水症状を起こす危険な病気

もし胃炎になってしまったらすぐに動物病院に連れていくことは必須です。病院ではまず水分の補給をしてくれます。多くの場合は輸液をします。また、胃にまだ毒物が残っている可能性がある時は、絶食などをしなければならないので、入院する事になるでしょう。
家で水分を補給するときは、スポーツドリンクが良いとされていますが、重度の胃炎になっている場合はすぐに吐いてしまいます。
いずれにしても脱水症状が疑われるので、早期治療が何より大切です。

知っておきたい胃の症状

胃の病気というと胃炎や胃潰瘍などを思いつくのが一般的ですが、胃が大きくなってしまう胃拡張や胃がねじれる胃捻転というのもあります。どちらも放っておくと危険なものなので、少しでも疑われる場合はすぐに動物病院に搬送する必要があります。油断しないように、症状の特徴を知っておきましょう。

胃が大きく膨れ上がる胃拡張

普段犬をカットしているトリマーさんでもなかなか「胃拡張」という言葉は聞いたことがないかもしれません。あまり頻繁に見る病気ではないのですが、もし発症した場合は危険な病気なので知っておきましょう。
胃拡張の特徴は、胃が以上に大きくなるために膨れて外見上でもわかることです。症状が進むと元気がなくなって嘔吐をするようになります。様子がおかしくなった時に胃が以上に膨らんでいるとこの病気が疑われます。

胃拡張よりも危険な胃捻転

胃拡張が引き起こる原因は、胃の中にガスが溜まったり食べ過ぎたりする事ですが、はっきりとした事がわからないことも多いようです。また、胃拡張だと思っていたら胃が捩れる「胃捻転」という病気だった、という事もあります。
胃捻転は、胃拡張よりも危険で、手術が必要な場合がほとんどです。麻酔をかけた大掛かりな手術になるので、ペット保険に入っていないと大変です。このような場合に備えて保険に入って置くことも考えておきましょう。

シュナウザーも胃潰瘍になる?

人間ではストレスでお馴染みの胃潰瘍ですが、犬にも同じような症状はあります。胃の粘膜に潰瘍ができて、嘔吐したり便に血が混じっていたりします。犬もストレスを感じる動物ですが、原因はストレスではないと言われています。犬をカットする仕事を生業としているトリマーであれば「胃潰瘍はストレスでなく腎不全などが原因の場合が多いらしい」位の知識があると格好いいですね。

胃の粘膜に潰瘍ができるのが胃潰瘍

他の胃の病気同様、胃潰瘍も胃の粘膜が引き起こす病気です。胃の粘膜が炎症を起こすのが胃炎なのに対し、胃の粘膜に潰瘍ができるのが胃潰瘍です。
胃炎では軟便と発熱が主に見られますが、胃潰瘍の場合は嘔吐と吐血が見られるのが特徴です。吐いたものに血が混じっていると胃潰瘍の可能性が高くなります。この場合の血の色はどす黒い感じの濃い色なのが特徴で、もし血が真っ赤な新鮮な感じであれば肺などの違う病気が疑われます。

手術のためにもペット保険に入っておこう

原因は上述したとおりストレスではなく腎不全や肝不全、または低血圧が原因の他、薬剤の投与の場合もあります。
病院では、胃カメラを使って診断をするのが一般的です。内視鏡は考えただけでも痛くなる検査なので、自分のミニチュアシュナウザーの事を思うと居た堪れませんね。
潰瘍が見つかった場合は、症状によって手術する時とそうでない場合があるようです。ペット保険に入っているのであれば再発防止のために手術するのも良いかもしれません。どちらにせよ、獣医師としっかり相談して決めることになるでしょう。

食欲がないとき

いつも食欲旺盛で元気なシュナウザーが、食欲がなくなっていたり食べたものを嘔吐したりするとかなりびっくりして気が動転しますが、犬は人間に比べると吐く回数が多い動物なのですぐに病気と判断する事はできません。
しかし、食べる度に嘔吐する場合は何らかの病気が疑われます。胃炎や胃腸炎などが多いですが、胃の出口の「幽門」が塞がってしまっているのが原因の場合もあります。

幽門が狭くなると胃から小腸まで運ばれない

トリミングサロンのトリマーさんは、カットのお客様に尊敬されるためにも「幽門」という言葉を知っておきましょう。
幽門に異常があると、食べても胃の出口から出ていかないために、その都度嘔吐してしまいます。放置していると脱水症状を引き起こすので早期治療が肝心です。また、完全に閉じていない場合は、消化が悪い食べ物を食べた時に同じことになります。幽門が狭いミニチュアシュナウザーの子犬にもこの症状が見られる時があります。

手術をして幽門を広げる

幽門が狭くなる原因はさまざまで、その部分に腫瘍ができて出口を塞いでしまったり、胃の粘膜が分厚くなりすぎて出口が狭くなったりする事もあります。動物病院で検査してはじめてわかるようです。
その症状によって、手術をしなければならない場合と様子を見ながら経過を伺う場合がありますが、多くの場合は外科手術で幽門を広げる処置が取られるようです。胃から小腸に運ばれないと、食べ物がいつまでたっても消化できず、栄養が体に行き渡らないので当然ともいえますね。手術代は馬鹿にならないので、このような時のためにペット保険に入っておきましょう。

その他多く見られる胃腸の症状

犬も、食べ物やウイルスが原因で胃炎や胃腸炎になる事があります。また、同じ胃腸炎でもミニチュアシュナウザーの場合は便に出血を伴う事が多いようです。この場合は脱水症状になる事が考えられるので、動物病院で輸液をしてもらって水分を補給してもらわなければなりません。

シュナウザーにも見られる出血性胃腸炎

胃炎は犬に比較的多く見られる病気ですが、シュナウザーの場合、血便を伴う「出血性胃腸炎」というのが多く見られるようです。ただの下痢だと思っていても血が混じっている場合は注意が必要です。
厄介なことに、原因がはっきりわかっていないので、防御策がはっきりとしていません。飼い主としてできるのは、食事のバランスと量を適度に保って胃腸を健全に保つ事ですが、この病気はそれに関係なく引き起こってしまうようです。

早期治療が最も重要

この胃腸炎も含めて、この手の病気で危険なのは「脱水症状」です。口から含んだ水分が体に行き渡らないので、家で処置をしようとしても無理な場合があります。少しでも早く動物病院で輸液などの処置をしてもらう事が重要なので覚えておきましょう。
トリミングサロンでカットしている最中やペットホテルで預かっている最中になった場合は、飼い主に連絡する前に動物病院に運んだ方がいいかもしれません。いずれにせよ、ペット保険に入っておくと高等な治療もできるので安心です。