目の健康と白内障

老齢犬によく見られる白内障

白内障の場合は、眼球の奥が濁るのが特徴です。多くは老齢の犬に見られますが、若いマルチーズでも発症する事があります。できるだけ毎日のスキンシップの中で目の黒さもチェックしておきましょう。
白内障が進行していくと、少しずつ視界が悪くなって、普段はぶつからないような物にぶつかってしまう事があります。様子がおかしいと思った時はすぐに目の奥をチェックするようにしましょう。

白目が黄色くなっている場合はすぐに動物病院へ

目が充血している時は結膜炎の可能性が高いと思われます。結膜炎はさまざまな原因で引き起ります。
トリミングサロンでカットした後や自宅でシャンプーした後であれば液が目に入ったのが原因で充血している可能性が高いと考えられます。しばらく様子を見て治らないようであれば獣医師に診てもらいましょう。
ただ、何でもない時に目が赤くなっているのであれば、異物が目に入って傷ついたり目に細菌が入って感染していたりする可能性が考えられます。できるだけ早く動物病院に行って診てもらうようにしましょう。
白い部分が黄色く見える時は、肝臓障害が考えられます。また、食中毒を発症した時にも目が黄色くなる事があります。いずれにしても内臓の病気の可能性が高いのですぐに病院に連れていきましょう。

目のまわりで気をつけたい事

犬は鼻と耳の機能が優れている動物ですが、目も非常に大切です。普段から病気や怪我をしないように注意しておきましょう。マルチーズのような小型犬は、地面の近くに目があるのでゴミや埃が入る可能性もかなり高く、人間の感覚よりもずっと異物が入る危険性があるといえるでしょう。

目の病気になって涙が止まらなくなる事も

目に異物が入ると、体の機能が正常であると涙が出て外に出そうとします。そのため、涙が出るのは悪い事ではありませんが、一日中止まらないほど出ているのは、流涙症などの病気にかかっている可能性があります。

その他には、角膜炎・結膜炎になってしまった場合も涙が多く出てきます。それらは同時に充血やかゆみを伴います。マルチーズがしきりに目をこするようなら危険です。

シャンプーやリンスの素材に気をつけよう

目はとても敏感な個所で、ちょっとした異物でも過敏に反応するので、シャンプーやリンスにも気をつけなければいけません。
最近のトリミングサロンがカットした後に行うシャンプーに使っている素材は、自然派など目に優しい物が多くなっていますが、市販で安く売られているものは目に入るとかなり危険です。何度も繰り返すと炎症が起こってしまうこともあるので注意しましょう。