ヘアースタイルだけでなく全身でカットスタイルが楽しめるトイプードル。飼い主さんの好みに合わせたバリエーションを楽しめるのが最大の魅力。

オーソドックスなのが好きな人は、ショードッグで見られるようなエレガントスタイルやブームの火付け役となったともいえるテディベアカットがおすすめ。

個性を楽しみたい方であれば、女の子らしさを出せるエクステ・カット、やんちゃな男の子っぽくなるボブヘアー、注目度を集めたい人に人気のアフロヘアー、顔の長い子に似合うムスタッシュなどにも挑戦してみましょう。

スタイル別カット集

まんまる

マズルがまんまるだったり、お顔全体がまんまるだったり・・・。最近は「おむつカット」「おぱんつカット」といわれる、お尻をまんまるにデザインしておむつを履いているように見せるカットも流行っています。

まんまるカットというと、アフロヘアーを最初に思い浮かべる方も多いかもしれません。トイプードルを飼っている方は、一度は挑戦してみたいスタイルの一つだと思います。

でも、お顔の毛が伸びるまで我慢できなかったり、手入れが大変だったりと、途中で諦めてしまう人も少なくありません。でも大丈夫!アフロヘアー以外にも丸みがポイントのスタイルは何種類もあります。

ゴージャス

お上品で綺羅びやかな雰囲気にしたい場合、やはり毛を長めに残すことになるでしょう。

長めに残すということは毛玉になりやすくなるので、こまめなブラッシングが必要になるということを頭に置いておきましょう。

大きな毛玉になってしまうと、最悪短く切らなければいけないことになる可能性もあります。

可愛くするためには、トリマーさんのカット技術任せではなく、飼い主さんのお手入れも重要ということを念頭に置いておきましょう。

お洒落・かっこいい

トイプードルはどうしても可愛らしい雰囲気になりがち。男の子を飼っている方ならキリッと見えるように格好良くしたいな…女の子をお飼いの方なら、お姉さんぽくお洒落にしたいな…と思う方も多いのではないでしょうか。

お洒落またはかっこいいスタイルというと、何を思い浮かべますでしょうか。モヒカンカット、アシンメトリーカット、テリアカット、リーゼントカット、ラムクリップやコンチネンタルクリップなどなど。腕に覚えのあるトリマーが格好良くカットしたトイプードルちゃんをたっぷりご紹介します。

すっきり・爽やか

トイプードルのオーナーさんから、こまめなブラッシングが難しい…と頭を悩ませている方が少なからずいらっしゃるという声をよく聞きます。

頭も良く体臭も少ないので飼いやすいと言われる犬種ですが、被毛の悩みは切っても切り離せないところ。毛を短くカットして、お手入れを少しは軽減しましょう。色々なカットに挑戦してみたくなるものですが、それで毛玉になってしまっては元も子もなくなってしまいますよね。

すっきりしたスタイルというと、全身バリカン仕上げが代表的です。バリカンの長さも幅がありますが、3ミリともなると相当短くなる印象があるかもしれませんので、まずは5ミリくらいから挑戦してみるのが良いでしょう。

ただ夏場は、皮膚に直接紫外線を浴びてしまうので、日が出ていない時間帯に散歩したり、日中の散歩時には洋服を着せてあげるなどの対応が必要になります。

逆に8ミリくらいのバリカンにすると、短くなりすぎずふんわりした雰囲気も残ります。短くしすぎずお手入れも簡単にしたい、という方はそのくらいがベストでしょう。

トリマー別トイプードルカット講座

トリマー:かっしー

トリマーかっしー
技術はもちろん、思いやりのある施術で数多くのトイプードルオーナーに信頼されている。「皮膚病になりにくい」と「可愛い」を両立させるカットが得意。

すっきり三角マズルのテディ

大人気のテディベアは、少し形を変えるだけで印象がとても変わります。マズルが三角のカットは、上品で大人っぽい印象に!

さらに、お口周りや目回りなどの汚れやすい部分がすっきりするので、お家で汚れてしまってお手入れが大変・・・。という飼い主様にピッタリです。

トイプードルのマズル

もっふりマズルテディベア

オーソドックスなテディベアカットですが、実はとても奥が深く、難しいカットでもあります。マズルの形や耳の位置が違うだけで大きく印象も変わります。
お家に帰って日が経ってもかわいいが続くように・・・。カットに重要なポイントをたくさん詰め込みました!

柔らかそうなトイプードルのマズル

優しい耳掃除とまんまるお耳カット

お家でできる耳掃除のコツを交えながら可愛いお耳づくりをしていきます。トリミングサロンでもやってもらえるお耳のケアですが、病気にならないためには飼い主様のちょっとした知識と努力も必要です♪

耳を掃除しているところ

うしろ足のカットに挑戦してみよう

はじめて自分でトリミングに挑戦してみる!という方のための、うしろ足に特化したカット講座です。シンプルでわかりやすいスタイルなので初心者の方に最適。動画と写真とテキストを見ながら挑戦してみてくださいね。

おしゃれなコームで毛のお手入れ

やんちゃな恐竜くんスタイル

恐竜スタイルの全身

大変遠くからお越しいただいているこちらのトイプードルくん。なかなか頻繁に来られないため、毛玉ができにくいようにさっぱりと短いカットをご希望されます♪

個性あふれるデザインカットで、短いカットでもおしゃれさんに☆元気でやんちゃな男の子に大人気のカットです。

恐竜スタイルの背中

三角のお山形の背中は、どこから見ても三角に見えるように立体的にしています。ランダムな大きさで丸くしてみたり、もこもこのお山形にするなど、バリエーションもたくさん!

日が経って伸びてくると変になってしまうと思われがちなのですが、体との高低差を作りつつ、お山が寝てしまわない長さにすることで2ヶ月経ってもしっかりキープしてくれます♪

さらにお山ひとつひとつも独立させるようにしっかり作ることで、ぼやけずにはっきりとしたお山にしています。

お顔アップ

体はスッキリと短いカットなので毛玉になりにくいですが、お洋服を着ると背中が潰れてしまうので、普段からお洋服を着る子にはおすすめしません。

ふわふわのぬいぐるみみたいなお顔が好きとお母さんからのご要望で、お顔はまん丸テディベアカットにしました☆背中に合わせてモヒカンにすると、さらにワイルドでかっこいい雰囲気になるのでおすすめです!(かっしー)

トリマー:とねぎ

お店の外観前橋の天川原町にあるトリミングサロンの店長。最新の技術を取り入れ、数多くのお客様から支持を得ているトリミング界のホープ。 SNSも積極的に取り入れ、定番から斬新なスタイルまで、積極的に情報を発信している。

モヒカンカット

元気なイメージになるので、男の子に人気があるスタイル。どんな組み合わせても違った雰囲気を楽しめるのが、最大の長所です。

モヒカンスタイルのグレートイプードル

顔バリ&カット

頭と耳をつなげた、一昔前に主流でもあった顔にバリカンを入れるカットスタイルです。犬の美しさを競うドッグショーに出て活躍するトイプードルは、今でもバリカンを入れています。

ペットとして飼われている子でも、顔にバリカンを入れることでご飯がつきにくくなったり、ブラッシングの範囲が小さくなったりとメリットも沢山あります。

顔をバリカンで短くカット

ブーツカット(前足)

足先に向かって長くなっているふわふわの毛。歩くたびに揺れるのがとてもお洒落に見えますね。動画と一緒にバランス良くカットするコツをお伝えします。

ふんわりと仕上がった足

ブーツカット(うしろ足)

バリカンの長さにもよりますが、若干下の方までバリカンをかけておくと、上半分と下半分の太さの差が分かりやすくなり、キレイなブーツカットになるでしょう。

ブーツカットにしているところ

自宅でのお手入れ方法

1ヶ月に1度のペースでサロンに通うとしても、脇の下や耳周りなどの部分は自分でお手入れしないと毛玉になってしまい、余計なお金や労力、さらにはワンちゃんのストレスにも繋がります。

簡単なお手入れの最中

お洒落&お手入れどちらも満足4スタイル

まんまるな子犬風のお手入れ楽ちんカット

トリマー:shima

shima動物病院、また都内トリミングサロンにてトリマーとして勤務したのち独立・起業。
都内でトリミングサロンを運営、奮闘中。

トイプードルの足周りカットのコツ

足回りカットは基本でもありますが、意外と注目するポイントで、きれいにカットされていると全体もまとまって見えます。

また、飼い主さんにも実はよく見られているポイントです。「お手」をする時に丸いお手々が出てきたら可愛いですよね。

伏せをしたり、お座りをしたり、いろいろな場面でちょっとした差が出ますので、手を抜かずに整えましょう。

はっきり見えた肉球

お手入れしやすい足先のスタイル

今の時期空気が乾燥していて、お散歩に行くと静電気などで道路の汚れを吸い取り足先が真っ黒になりやすいです。

足先のお手入れが簡単なスタイルは足先にバリカンを入れるスタイルです。

足元はふんわり残してカット

自分のクセを確認しよう(マズル編)

トリミングでいつも担当している犬だと、自分のカットのクセや前回切り切れていなかった所など毎回確認しやすいです。特にトイプードルは、自分のカットのクセが出やすく分かりやすいと思います。

今回は、特にクセが出てわかりやすいマズルにポイントを絞って解説します。

マズルのカット後

おパンツカットのメリットとデメリット

トイプードルのカットスタイルの中でも「おパンツカット」は根強く人気です。
でも、おパンツカットはどこでラインを取っていいかわからなかったり、やってみたいけど何だか上手くいかなかったり、丸く作るのが難しかったりします。

おパンツカットのメリット、デメリットをいくつか挙げてみました。

見事なパンツスタイル

トリマー:natsu

natsu努力と愛情は誰にも負けないと自負する若手トリマー。テディベアカットに憧れてトリマーの門を叩いた。まんまるの究極を目指している。

natsuのテディベア

トイプードルは、子熊のぬいぐるみのような可愛い「テディベアカット」が人気の高い理由の1つだと言ってもいいでしょう。
テディベアってどうやって作るの?という質問をよく受けるので、誰にでもわかりやすいように、という思いで説明をしてみました。

テディベアになった記念撮影

トイプードル人気スタイルカット講座

サマーカット

毛の量が自慢のトイプードルですが、暑さが苦手なワンちゃんにとって夏は嬉しくない季節。でも飼い主さんとしては少しでもお洒落を楽しみたいのも本音ですよね。

皮膚が弱いので日々のお手入れを重視したい方、サマーカットはしたいけれどお洒落感も残したい方、顔以外はしっかりと短くしたい方、バリカンを避けたい…などなど飼い主さんによって要望は違うもの。

少しでも自分のイメージをトリマーさんには「こんな感じで」と伝えるのが一番。ということで、トリミングファンに掲載しているお店でカットされた涼しくクールなスタイルをご紹介します。

おしゃれな夏仕様カット

テディベア

テディベアカットでマズルをカットする際の注意点は、口に入る毛をリップライン(唇)に沿ってしっかりカットしてあげること。そうしてあげることで表情が出ます。

さらに、口に毛が入ったり、口周りの毛が汚れるのを防ぐ事もできます。口に入る毛をカットする時は、舌にハサミが当たってしまわないようにボブバサミなどの小さめのハサミを使用し、ゆっくりとハサミを動かすことで安全にカットすることができます。

まんまるテディ

アフロヘアー

写真のビケちゃんはまん丸頭が特徴的なアフロ。固くてしっかりとしたプードルの毛質を生かしています。

数えきれないほど存在するカットスタイルの中でも特に人気なのがこの髪型。特徴といえばまるでボールのように丸い頭ですね。

キレイなアフロ

ブーツカット

付け根から足先にかけて少しずつボリューム感が増していくのが特徴。ボリューミーでゴージャス感も増えるので、全体的に長めをキープする冬場によく見られるスタイルです。

足先の通気性がどうしても悪くなるので、こまめにお手入れをしないと蒸れてしまいます。皮膚病や毛玉に特に気をつけるのが飼い主さんの注意ポイントです。

見事なベルボトム

アシンメトリー

昔からある定番クールスタイルですが、なぜか新しさを感じるロングセラー。それがアシメといえるでしょう。人間のヘアースタイルでも有名なこのアシンメトリーは、トイプードルだけでなく他のトリミング犬種でも格好良くなるので、街なかで見かけたことがあるのではないでしょうか。

左右が非対称なデザインチックな形をしているので、一歩間違えるとだらしない雰囲気になりかねません。腕の良いトリマーさんとお手入れ好きの飼い主さんのタッグでお洒落を維持していける、ちょっと上級のカットスタイルです。

クールなアシンメトリー

おパンツカット

おちゃめなトイプードル代表格ともいえる人気のスタイル。アフロをお尻につくるのと同じなので、毛のボリュームがある程度必要になります。

ボディの後ろ部分からお尻にかけてボリュームを持たせることで、まるでパンツを履いているかのように見せています。

パンツを作る位置の目安はタックアップ辺りを境目に作るとちょうど良い位置に作れるのでおすすめです。

おパンツスタイルの全身

ケネル&ラムクリップ

これぞトイプードル、といっても過言でないほどの伝統的なスタイル。セレブな印象を受ける方も多いのではないでしょうか。

昔からあるのにはきちんとした理由があります。高級感のある見た目だけでなく、お手入れがとても楽で皮膚病も予防できる一石二鳥の利点も持っています。

トリマーの学校では必須のカットと言ってもよく、トリミングの大会でもこのラムクリップの腕が競われるのがほとんどです。

お手入れ楽なラムクリップ

カラーリング&デザインカット

これまではただ単にハサミでカットするだけだった犬のトリミング技術は、どんどん進化していき、近年はパックや炭酸泉、さらにパーマやエクステ・カラーリングなどを提供するトリミングサロンも当たり前のようになってきました。

「カラーは皮膚や毛によくない」という先入観もまだまだありますが、素材などの進化により年々その心配は少なくなっているので、挑戦したい方は、信用できるお店やトリマーさんに相談してみましょう。

見事な赤いハート

ライオンカット

街なかでの注目度はNo.1クラスのド迫力スタイル。カラーもつければさらに目立つ感倍増です。ですがちょっとやそっとのボリュームでは完成形にはなりません。

写真のような長さにしていくには、数ヶ月間毛を伸ばしていく必要があります。頭頂部のたてがみの始まりの位置はトリマーによって様々ですが、こちらの写真のようにするには頭頂部のど真ん中よりも少し前の方からたてがみが始まるように作っていきます。

迫力のオスライオン

耳付き高め

写真のトイプードルくーちゃんは、通常のテディベアカットよりも高い位置から耳が始まっていますが、本当に耳の位置が頭の上にあるわけではなく、カットスタイルによって耳付きの位置を高く見せています。

これほどのボリュームまで伸ばすのには少々時間がかかりますが、ここまで伸ばしてあげると様々なお洒落なカットを楽しむことができます。

耳を上の方に作ったスタイル

トリマーのカット&お手入れ動画

すっきり三角マズル
モヒカンカット
もっふりマズルテディベア
顔バリ&カット

トイプードル豆知識

ドッグショーでは主にコンチネンタルクリップと呼ばれるトイプードルならではのスタイルで見た目を競います。腰と脚にポンポンをつけて、頭はすっきりさせて耳はボリューミーに。ただしこのスタイルは毛の量が豊富な子でないとその良さを発揮するのは難しいでしょう。

耳を伸ばすスタイルも楽しめますが食事のときに汚れてしまったり散歩中にも異物が入ってしまうことがよくあります。エレガントなスタイルの場合、飼い主様の普段からのケアがさらに重要になるといえるでしょう。

原産国 フランス
起源 16世紀
初期のタイプ 愛玩犬
現在のタイプ 愛玩犬
寿命 12~15年
体重 トイ6.5~7.5kg ミニチュア12~14kg ミディアム15~19kg
体高 トイ25~28cm
ミニチュア28~38cm
ミディアム34~38cm

トイプードルの歴史

ぬいぐるみのようなトイプードルは、今から約500年前にドイツからフランスに入りましたが、その頃にはすでに、今日の小型化されたトイ・プードルが誕生していたようです。 スタンダード・プードルのミニチュアバージョンであるミニチュア プードルはトイ プードルよりも少し大きめで、1950年代から60年代にかけてたいへんな人気者でした。動作が機敏なので一時はサーカスの呼び物になっていました。

50年前、プードルは世界一人気のある犬であるがゆえに、性能よりも頭数を尊重した無計画な繁殖が頻繁に行われていました。その結果人々はプードルから心が離れ行きましたが、見識あるブリーダーの手で繁殖され、今日の人気が復活しました。もともとは自立心旺盛な犬格を備え、感度、訓練欲、思考力のいずれをとっても抜群の性能があります。

プードルの正確な起源は定かではありませんが、フランスではなくドイツかロシアが発症ではないかとの説もあります。ただ、フランスで人気があったのでフランスの犬ということにはなっています。

プードルにはスタンダード・ミニチュア・トイの種類がありますが、スタンダードが原型で、それが縮小していったものがミニチュアとトイプードルです。フランスではプードルとは呼ばずに「カニシュ」または「シャン・カナール(鴨犬)」と呼ばれているように、古くは鳥猟犬として活躍しました。

いちばん大きなスタンダード プードルは泳ぎが得意で、水鳥用の猟犬として大活躍をしていました。泳ぎのためにに被毛の一部を刈り取ったのが、現在のトリミングとして採用されるようになりました。

中型のミニチュア・プードルは嗅覚が優れていたので、トリュフ狩りの名手でした。 いちばん小さなトイ・プードルは多芸多才で、旅芸人の一座に加わってサーカスの人気者になっていました。 プードルという名の由来は英語でカモ犬またはアヒル犬を意味しますが、ドイツ語の「ブッデンルン」からきたという説もあります。ブッデンルンとは、泳ぐという意味で、スタンダード・プードルが泳ぎがうまかったからだという意味でしょう。

ロシアではスタンダード プードルが重宝されていたので熱心に繁殖されていった一方、フランスやイギリスでは、ミニチュアやトイが熱心に繁殖されていきました。とくにトイ・プードルは18世紀のヨーロッパ王族の愛玩犬でした。

毛色

毛はザラザラして密生しています。毛色は単色のみで、ブラック、レッド、ブラウン、ベージュ、ホワイト、カフェオーレ、シルバー、グレー、ブルー、アプリコットなどさまざまです。

出産と子犬

トイプードルであれば4頭前後の子犬を産みます。ブラッシングなどは生後4週くらいから始めることができます。2ヶ月くらいからしつけをし始めると効果的でしょう。 子犬の毛色は成長で変わっていきます。ちゃんとしたフルコートになるには2年前後は必要です。

トイプードルの性格と特徴

可愛いだけじゃない!! 実は責任感も強い相棒

古代ローマ・ギリシャ時代から貴婦人たちのお供をつとめてきたプードルは、多くの狩犬やキャトルドッグの原型となった犬です。逆立ちや玉乗りを仕込まれてサーカスの花形ともなっていた過去もあり、トリュフ狩りの名犬として活躍もしていました。

しつけかた

頭が良く、忠実で人によく従いますが、独断的なところもあります。活発で陽気な性格ですが、スタンダードは勇敢でこせこせしないタイプ、ミニチュアやトイは少し興奮しやすいのが特徴です。

本来は、すばらしく賢い犬なので、従順で忠実で家族によくなつきます。しつけや訓練も得意で、教えたことをスラスラと吸収してくれます。また、 警戒心はありますが攻撃性はありません。

とても利口な犬種なので、人間と共に生活をしていれば言葉が理解できるようになる子が多いようです。甘やかしすぎると偉くなった気になることもあるので、叱るべきところはきちんと叱りましょう。

遺伝性の病気

比較的病気には強い犬種といわれていますが、病気にならないとは限らないので油断はしないようにしましょう。トイプードルにみられる主な病気は、目の病気では白内障・内眼角のう症候群・進行性網膜萎縮。その他では拡張型心筋症・甲状腺機能低下症などがあります。

病気予防とお手入れ

毛が伸びるのが速いので1~2ヶ月に1度位はトリミングが必要です。とくに顔の毛を伸ばしたままにしていると、眼の中に毛が入って病気になることがあるので気をつけましょう。抜け毛は少ないので日頃のお手入れは3日に1回ほどで大丈夫です。お手入れをす際には全身の毛をブラシなどですいてあげるのが良いでしょう。

トイプードルといえばお手入れです。コートの伸びが早く、カットしなければ伸び続けてしまいます。まずコートのお手入れは、かなりこまめにブラッシングをし、1ヶ月おき程度にはプロのトリミングで手入れをします。また、耳も頻繁に拭いてあげましょう。
とても運動が好きなので、家では出来るだけ動ける環境をつくってあげましょう。散歩以外にも近くにドッグランがあれば頻繁に連れて行ってあげましょう。

基本的に巻き毛なので、お手入れを行わないと後で大変なことになってしまいます。ブラッシングはできれば毎日行ってあげましょう。
毎日のように頻繁に行う方もいらっしゃいますが、犬にとってカットやシャワーのやりすぎはストレスになるばかりか皮膚の疾患の原因にもなりかねません。

犬に必要な皮脂を取ってしまうので、こまめにやりすぎるとこの皮脂が不足してしまいます。自宅でのシャワーは、ドッグランや散歩などでとても汚れてしまったり体臭が気になるとき程度にしておきましょう。ただし体臭の場合は病気が元気で起こることもあります。体臭の原因がわからない場合はまず動物病院で診てもらいましょう。

ブラッシング

トリミングサロンでもカットの際にいろいろやってくれますが、普段も毛のお手入れをしましょう。タオル(できれば蒸したもの)を使用して汚れを落とし、ブラッシングをしてあげることを日課にすれば基本的には大丈夫です。 散歩で草むらを歩いたり、ドッグランで走り回ったりした後には、ダニなどの有害な生物や小さなゴミなどが毛についている場合があるので、散歩の後のブラッシングは日課にしましょう。

爪切り

爪切りは、自分で行っている飼い主もいらっしゃいますが、犬の爪は境目がわかりづらくて難しいので、初心者の方にはおすすめできません。最近のトリミングサロンは爪切りがセットメニューに入っていたり、オプションメニューになっていたりするので、トリマーさんに任せるのが安心です。

歯磨き

歯磨きも、初心者の方にはとても敷居の高いお手入れになります。ほとんどのワンちゃんは歯磨きを嫌がって口を閉じて開けてくれなかったりするので難しいですが、トリミングサロンにカットしてもらう際に磨くだけでは不十分なので、是非自宅で歯磨きをできるようになりましょう。

歯磨きの仕方については行きつけのトリミングサロンのトリマーさんに教えてもらうのが一番ですが、基本的なやり方としては、指にガーゼを巻きつけて、トイプードルの唇をめくり、巻きつけたガーゼで歯をゆっくりていねいに磨きます。磨くというよりも汚れを拭き取る感じでこすってあげるといいでしょう。

歯ブラシ

ワンちゃん用の歯ブラシもいろいろな種類が販売されています。基本的に毛先が小さいのが特徴なので、人間の子供用の歯ブラシでも代用が可能です。

市販の歯ブラシの場合は磨き残しが多くなる可能性が高いので、きちんと磨き残しがないかをチェックして行いましょう。とくに歯の内側は磨きにくく、ワンちゃんも嫌がるので残りやすい部分です。

歯石が明らかについてしまっている場合は厄介です。自分で取る方法としては市販のスケーラーを使用して取り除いてあげることができますが、トリミングサロンか動物病院に任せるのが無難です。

歯石がついてしまった後も対処方法はありますが、やはり歯石が付かないようにこまめに歯磨きをしてあげることが重要になってきます。最初は大変ですが、頑張ってトイプードルちゃんとの絆を深め、立派な飼い主さんになりましょう。

トイプードルと暮らす

知っておきたい子犬選びの基本

リラックスするトイプードル

トイプードルは可憐で愛想も良く、飼っている人を見かけると「私も欲しい」と思ってしまいますね。犬を飼ったことがある人なら心配は少ないですが、はじめての方の場合は、「犬を飼った際の自分の犠牲」をもう一度考えてみましょう。

例えば、子供がいる親とそうでない人では、「自分の時間」の多さが大きく違いますね。犬の場合も同じです。

トイプードルをおうちに迎えよう!

真っ白なトイプードル

ブリーダーまたはペットショップでトイプードルを買うこうとが決まったら、次は迎える準備に入りましょう。

ペットショップの言われるままに買って揃えるのも悪くはないですが、自分でもしっかりと知識を持っておくことも重要です。環境の変化に伴うストレスをなるべく軽減させてあげる工夫も忘れないようにしてください。

最初が肝心!お家にきたら

あどけない子犬

トイプードルはじめ犬、とくに小さなパピーなどは、下に落ちているものをすぐに口にくわえてしまいます。しかも場合によっては飲み込んでしまうこともあるので慎重な気遣いが必要となります。

下に物を落として放置するのは優良な飼い主とはいえません。ではどうやって防ぐのが効果的でしょうか。

犬が入れる部屋に「落ちてはいけないもの」を置いておかないようにしましょう。ピアス・薬などの細かくて飲むと危険な物は違う部屋に置きましょう。

さらに、何かが下に落ちた時にすぐにわかるような床づくりも大切です。基本的に濃い色の床だとわかりにくくなります。できるだけ白に近い床・マットなどを使用してください。ただ、白い物が落ちるとわからないので油断は禁物です。

知らなきゃ困る?飼い主の義務

2頭のトイプードル

狂犬病の予防に関する議論はいくつかありますが、いずれにしても現在の日本では予防接種が義務化されており、これを受けないと正式に飼い犬としての登録ができません。つまり、住民登録がされない「住所不定」のトイプードルとなってしまいます。

「こんなもの受けさせたくない」という飼い主さんもいらっしゃいますが、畜犬登録をしないと鑑札がもらえず、動物病院での治療やトリミングサロンでのカット、ドッグランの利用ができなくなります。

「しつけの達人」になろう

廊下でいい子にするトイプードル

例えば、排便をきちんとトイレにしたときにおやつをもらうとしましょう。トイプードルにとってトイレでオシッコやウンチをしても「汚したくない」とか「綺麗にしたい」とか「臭くしたくない」というのは関係ありません。なのになぜきちんとトイレにするのでしょうか。

それは、トイレでオシッコをしたときに褒められたりおやつをもらったりして、自分にとって「嬉しい」気持ちになった経験を覚えているからです。

そして、子供のうちは「嬉しくなりたいから」トイレでオシッコをするのですが、大人になっていくとそれが習慣となっているので自然とトイレで排便をするようになってくるというメカニズムです。

達人への第一歩!自宅でシャンプー

大きな口を開けて笑う犬

人間であれば、シャンプー・リンス・トリートメント・タオル・ドライヤーがあればそれでOKですが、トイプードルの場合はそれに加えてブラシ・コームが必要です。また、耳にも溜まってしまう水分を拭き取るのに綿棒、さらにコットンなどの柔らかい布のような物も用意しましょう。

「時間がないから早く始めてさっさと終わらせたい」という人もいると思いますが、毛玉をそのままにして急いでシャンプーをしてしまうと、毛玉がますます取れにくくなります。しかもその部分の汚れも残ったままになります。シャンプーをする前には毛玉をほぐすのを中心にブラッシングをするようにしましょう。

楽しく遊びたい!

外で遊んでいる犬

遊ぶという行為は飼い主と犬とのコミュニケーションを図って信頼を深めるだけでなく、「取ってこい」や「ちょうだい」などの練習にもなります。おもちゃだけでなくおやつやフードを上手に利用して、トイプードルちゃんだけでなく飼い主も楽しく遊んでみましょう。

おもちゃを見せて興味を持たないようだったら、まずはおもちゃを飼い主自ら動かして興味を誘ってみましょう。コツとしては、おもちゃが動いているかのように見せることです。転がりやすいタイプのおもちゃだと勝手にいろいろ転がってくれるのでおすすめです。

楽しくおもちゃで遊んでいるのに「ちょうだい」と言っても最初は離してくれません。おやつを用意して、おやつに気が取られたときにおもちゃを離すので、そのタイミングで「チョウダイ」と声をかけて、褒めながらおやつを与えてあげましょう。そうすると、「おもちゃを渡したからご褒美をくれた」と覚えてくれます。

念願のお散歩

テンションが上っているトイプー

小型犬ながら運動量が豊富で元気一杯なトイプードルは、遊びやお散歩が大好きです。できれば1日2回30分は定期的に歩かせてあげましょう。

散歩をすることは、運動不足を解消するだけが目的ではありません。そのひとつとして挙げられるのはストレスの解消。人と同じで犬も家の中にずっといるとストレスが溜まっていきます。いろいろな風景を見せてあげることによってストレスの発散になります。

散歩をすることによって外の風景や騒音、他の犬との交流の機会が得られるので、犬の社会化にも役立ちます。人でも同じですが、外でいろいろな経験をしないと外での刺激が強すぎ、どこにも行けない犬になってしまいます。

去勢・避妊・老化など

おねだりするトイプードル

去勢や避妊をさせるのは可愛そうと言ってそのまま何もせずに過ごしている方がいらっしゃいますが、犬の事を良く知っている人は去勢や避妊のメリットを良く知っています。

そもそもトイプードルは犬の社会というよりは人間の社会に入り込んでいるので、何もしないという考え自体が正しいとは言えません。

トイプードルのしつけ・社会化

洋服を着ている2匹のトイプードル

意味もなく吠えたりするようなトイプードルにならないようにするには子犬の時期が肝心です。小さいうちに人間の社会にある音や刺激に慣れておかないと大人になってからはなかなか慣れてくれません。

最初はびっくりしたり怖がったりしますが、何度も経験するうちに「大丈夫なんだな」と思ってくるようになります。

トイプードルの食事

食事を待つ2匹のトイプードル

食事の知識を身につけ、必要な量や栄養を考えて、臨機応変に食べさせてあげましょう。子犬時代は消化力が弱いので消化が良くてカロリーが高い食事を、成犬は顎と歯を強くするために固いフードを、シニアになったらビタミンが不足がちなのでビタミンが豊富な食事、といったように変えていきましょう。

売られているドッグフードを見てみると、その子の体重によって与える量を分けていますが、これは目安なので参考程度に考えるようにしましょう。目安としては、一回で食べ終わる程度の量で、「まだ食べたいな」という感じを出しているのが適量といえます。

一番重要なのは便で、一般的に便が柔らかいと量が多すぎ、硬い場合は逆に量が少ないといわれています。

熱中症や中毒を防ぎたい

大きく口を開けるトイプードル

トイプードルをはじめ、犬はとても汗をかきにくい動物です。犬は人と違って「暑い」という言葉を発せられないのでその表情やしぐさで人が判断するしかありません。

そして、人と違ってどこに涼しい場所があるのか、どうすれば涼しい場所に出られるのかも分からない場合がほとんどなので、熱中症になってしまった場合にはほぼ全て飼い主に原因があると言っても過言ではないでしょう。

トイプードルの皮膚・脱毛について

遠くを見つめるトイプードル

犬には、毛が長く伸び続けるタイプと、ある程度までいったら抜けて生え変わるタイプの2種類に分けることができます。トイプードルは前者の伸び続ける方なので、脱毛が普段よりも多くみられた場合は病気を疑う必要があります。

体や皮膚などの異常によって毛が異常に抜けることを「脱毛症」と呼びます。症状は大きく分けて部分的なものと全体的なものに分かれます。部分的な場合は感染症やアレルギーなどが考えられ、全体的な脱毛の場合はホルモン性の内分泌障害などが考えられます。

いずれの場合も飼い主が自分で原因をつきとめて治すことはほぼ不可能なので、一刻も早く動物病院に連れていくことが必要です。

トイプードルだけでなく他の犬種でも同じですが、食べ物のアレルギーによっても皮膚病になることもあります。食べ物が原因の場合は、皮膚だけでなく発熱や下痢・嘔吐なども見られることが多いのが特徴です。

この場合は症状は比較的早めに落ち着き、大事に至ることもほとんどありませんが、原因が分からず慢性化すると部分的な症状だったのが全身に行き渡ってしまうこともあるので早めにその食べ物を突き止めることが重要になります。

トイプードルの歯の健康

舌を出すトイプードル

トイプードルは他の犬と同様生後1ヶ月弱の頃から乳歯が生え始めてきます。そして全ての歯が生えそろうのは2ヶ月に満たない6~7ヶ月位の頃です。

乳歯の数は通常上下14本ずつの28本で、その歯は生後3~4ヶ月位から大人の歯(永久歯)に生え変わってきます。永久歯は乳歯よりもかなり多く、上が20本で下が22本の42本が通常です。

目の病気

目がくりくりしているトイプードル

トイプードルの病気のなかでも目の病気はとくによく見られる病気です。細菌に感染しやすいので、普段から自分の犬の目にはよく注意をして、少しでも異変を感じたらすぐに動物病院に連れて行くことを心がけましょう。

よく見られる病気と健康チェック

キリッとしているトイプードル

他の犬と比べても頭が良いと言われているトイプードルですが、その分攻撃的な性格に育ってしまう子も多く、精神的に欠陥がある子も希に見られるようです。

皮膚の病気やアレルギーが比較的多く見られます。また、他の犬同様に耳と目の病気も気をつけなければいけません。遺伝的なもので軟骨形成不全を持っていることもあります。

日本だけでなく世界で大人気のトイプードルなので、欠点を持ったトイプードルの繁殖も頻繁に行われたことによっていろいろな遺伝的な欠陥を持つ子が産まれているので、飼う際に親に欠陥がなかったかどうかしっかりと確認しましょう。

遺伝的な欠陥としては、涙が異常に発生して涙やけになりやすい涙管閉塞が代表的です。子犬でその欠陥を見抜くのは難しいので、親や兄弟を確かめてみましょう。

トイプードル体験記