どちらかというと細くて毛が少ない子が多いヨーキー。しかしそのぶん艶があって上品なイメージも。サラサラした感じを際立たせるためにおすすめなのはパイナップルヘアー。少し毛を梳くことによって「サラッと感」を出し、顎のラインはボリュームを維持して全身まんべんなく長さを整えます。

ショードッグよりも行動的な雰囲気が好きな人の場合はベリーショートがおすすめです。全身を短く刈ってしまうとヨーキーらしさがなくなってしまうという見方もありますが、顔部分だけ少し長く残してあげると上品さも失いません。

短いカットの長所はなんといってもお手入れのしやすさです。皮膚に疾患がある子の場合も毛はできるだけ短くするのが望ましいので、夏を中心にショートカットも楽しんでみてはいかがでしょうか。

スタイル別カット集

すっきり

ヨークシャテリアといえば、伸び続ける細くて柔らかい毛が特徴的。伸ばし続ければ、フルコートといって、全身の毛が地面に着くくらいに長いスタイルにすることもできます。

でも、そんなに長い毛をこまめにお手入れするのは大変…という方も多いはず。そんな方のためのすっきりスタイルの代表格は「全身バリカン」「ライオンカット」「ミッキーカット」です。

短く刈ったヨークシャテリア

お洒落

上品な雰囲気が魅力のヨークシャテリアですが、テリア犬種の特徴でもある元気で活発な一面もみせてくれます。

クールで男の子らしいスタイルから、手の込んだカットやカラーリングまで多種様々なスタイルがあります。「モヒカン」「ブーツカット」「シュナスタイル」「編み込みスタイル」「メッシュ」の5種類が人気です。

クールでおしゃれなヨークシャテリア

ゴージャス

動く宝石とも呼ばれるヨークシャーテリアは、全体的に絹のようにツヤがあり、細くしなやかな被毛が上品な雰囲気を醸し出しています。

それを強調してくれるゴージャスなカット「飾り毛スタイル」「トップノット」「フルコート」などを中心にご紹介しています。

エレガントなスタイルのヨークシャテリア

人気スタイルピックアップ

フルコート

優雅なスタンダード

お顔を丸くしたカットスタイルが流行していますが、ヨークシャテリアの本来のスタンダードなスタイルは、毛を伸ばし続けるフルコートです。

ドッグショーで優雅に美しく歩く姿に魅了され一度はフルコートに憧れたオーナーさんもいらっしゃるのではないでしょうか。

シルクのように柔らかく真っ直ぐな毛が特徴で、別名動く宝石と呼ばれるほどの美しい毛を持っています。

お手入れが重要

ドッグショーや犬種図鑑で見かけるフルコートを実現するには、毎日のブラッシングが必要不可欠となります。ブラッシングをする際はピンブラシを使い、毛が切れないように注意しながらお手入れをしてあげることが重要です。

丁寧に毎日ブラッシングしてあげることで、毛艶が出てシルクのような美しい毛を維持することが可能性となります。

ただ、トリミングを学んだオーナーでない限りは、毛を切れないように上手にブラッシングするのは難易度が高く簡単ではありません。

ブラッシングが難しい、しかしフルコートにも憧れる、そんな思いを実現してくれるカットがこれらの写真のカットです。こちらはフルコートに見えるカットスタイルです。

顔だけ伸ばしてフルコート風

本来のフルコートであれば顔もボディも全て伸ばしていくのですが、これらのカットで伸ばしているのは顔だけです。

ある程度足のラインやボディのラインを出してあげることで、毛玉やもつれを予防することができます。

ヨークシャテリアは活発な犬種であり、遊ぶことや散歩が好きな子が多いのも特徴です。その為にも動きやすいカットスタイルにしてあげることはその子の為にもなりますし、お手入れの負担軽減にもなるというメリットがあります。

お顔を作る時に注意する点はトップを綺麗に結ってあげることです。

セットペーパーを使い、頭の毛を綺麗にまとめることで見栄えが美しくなります。セットペーパーの上にリボンを付けることでエレガントな雰囲気にもなります。

口に入る毛は、テディベアカットをする時と同様にしっかりカットしてあげることで清潔さを保つことができるので、舌を切らないように気をつけながらカットをしてあげるといいでしょう。

トップノット

左上のまりあちゃんのカットはトップノットが際立つ可愛らしいカットですね。このようなトップノットを作っていくには頭の毛を伸ばしてく必要があります。

コーミングが重要

トップノットを作る際の注意点は頭を結う前にしっかりとコーミングをすることです。しっかりすることで毛がまとまり、結いやすくなります。

分け目を左右対象にし、丁寧に毛をまとめ、細いゴムで結います。ゴムで結う時に毛を引っ張りすぎてしまうと目がつり目のように見えて顔が変わってしまうことがあるので注意が必要です。

また、引っ張りすぎてしまうことで皮膚が赤くなってしまうこともあるのでたるみ過ぎず、引っ張りすぎないちょうど良い所で結うのが理想的です。

細いゴムで結った後に上からリボン付きのゴムで結ってあげることで可愛らしく仕上がります。この時使用するリボンは大きめのリボンの方がよりゴージャスな雰囲気になります。

女の子っぽくするには

耳の飾り毛は前の方に垂れ下がるように残してあげることで写真のようにより女の子らしさを出すことができます。また、耳先を丸くカットすることで若々しさや、可愛らしさを出すこともできます。

耳先を丸くする際は耳のふちをしっかりと指で抑え耳にハサミが当たってしまわないように気を付けます。この時は仕上げバサミよりもボブバサミを使用した方が怪我のリスクが低くなるため安全です。

トップの毛や耳の飾り毛はカットせずに残しますがメリハリを付けるために顔の輪郭やマズルはしっかりカットします。顔やマズルまで伸ばしてしまうと全体的にぼんやりとした仕上がりになってしまうからです。

ただ、マズルを小さくしすぎてしまうと女の子らしさが減ってしまうので注意します。写真のようなまん丸なマズルが理想的です。

ヨークシャテリアはトイプードルのように揃えやすい犬種ではありません。そのため、ハサミの跡が残らないように梳きバサミを使用した方が良いでしょう。

マズルはふんわり残しますが、他犬種同様口に入る毛はしっかりカットしてあげた方が見栄えも良いですしお手入れもしやすくなります。

トリマーのおすすめスタイル

お手軽ゴージャス

ちょっとゴージャスなヨーキー

体重2kgくらいの小さな小さなヨーキーちゃん。体は10ミリのバリカンで刈って、長めに残しています。

足は体に合わせてハサミでカット。顔は目の上の毛が伸びてきたときに目にかかっておじいさんみたいになってしまうので、短めにカットしてあります。耳の飾り毛は、家族のみなさんが長い方が好みと言うことで揃える程度にしました。

一度、短く形なりにカットしてみたことがあるんですが、長い方がゴージャスで可愛いということでまた伸ばしています。ただ、伸ばしすぎてしまうと毛の重さで耳が垂れてしまうので、様子を見ながら長さを調節しましょう。

垂れた状態で放置すると癖が付いてしまって、毛を短くしても耳が立たなくなることがあるので注意が必要です。

この子は全体的に毛を長く残しています。お家でブラッシングなどのお手入れをして月に一度トリミングをしているので、毛がもつれたり毛玉になりません。

洋服を着ていたり、お家でのお手入れやこまめなトリミングが難しい場合は、もう少し短めのすっきりしたスタイルにすると、わんちゃんにも負担がかからないのでおすすめです。

こまめにトリミングできる場合は、毎回カットでなくてもシャンプーだけでサロンに出してあげることで、毛玉防止と皮膚の健康の維持ができるのでぜひ試してみてください。

全身すっきりサマーカット

すっきりまんまるヨーキー

8歳のヨーキーちゃん。元気いっぱいで、ご飯はモリモリ食べて沢山走り回っているそうです。

そんなヨーキーちゃんですが、少しでもトリミングの負担を減らそうと、全身3ミリの短いバリカンで刈っています。バリカン仕上げにすることで施術にかかる時間を短縮する事ができ、ストレスがかかる事や体力面での負担を軽減する事ができます。

また、短くトリミングすることで自宅でのお手入れも頻繁にする必要もなくなります。飼い主さんの負担も減って一石二鳥ですね!

ただ、皮膚に直接紫外線が当たりやすくなり、皮膚トラブルを起こす可能性があるので、日中に外出する際は洋服を着せるなどの対策が必要となります。

お顔は丸くすっきりカットして、ぱっちりお目目が隠れないようにカットしていあります。目ヤニや涙のケアしやすくなりますね。

ヨークシャテリアは目の上の毛が伸びると元気がないような印象になってしまうので、さっぱりしておくことをおすすめします。

耳は形なりにカットすることで、大きさを強調!体はスッキリ目にトリミングしつつも、お顔は可愛さを残してあるのでメリハリがついていますね。お手入れのしやすさと可愛さを両立したカット、おすすめです!(とねぎ店長)

ワンカラットテラス

お店の外観前橋の天川原町にあるトリミングサロンです。
同じ建物の中にはカフェやネイルサロン、エステサロンまで様々なお店が入っているので、トリミング中に飼い主さんも楽しい時間を過ごすことができます!
すぐ近くにはけやきウォークというショッピングモールもあるので、少し足を伸ばせばお買い物も楽しめますよ♪ぜひ1度ご来店ください!
ホームページはこちら

ヨークシャテリア豆知識

原産国 イギリス
起源 1800年代
初期のタイプ ネズミ捕り
現在のタイプ 愛玩犬
寿命 13~14年
体重 2.5~3.5kg
体高 22.5~23.5cm

ヨークシャテリアのいろは

毛色

毛色は背と尾はスチールブルーで頭部、胸部、趾はゴールドです。

出産と子犬

通常3頭位の子犬を産みます。体の小さい母犬の場合は難産になることがよくあります。新生児は毛色が黒ですが、成長とともに変わっていきます。

性格・しつけかた

ひとなつっこく、よくじゃれるヨークシャテリアは、犬が持っている長所をほとんど兼ね備えた小型犬です。イギリスだけでなくヨーロッパの他の地域や北アメリカでも相当な人気があります。

可愛いすぎるあまりに手に入れた瞬間から甘やかしてしまっては大人になってからが大変です。ごく稀におとなしい犬がいることはいますが、そうした犬は少数派です。一般的なヨークシャテリアは、その小さな体からは想像できないほど精力的な種類なので、きちんとしつけないととても騒がしくなってしまいます。

おしゃれなのでついついアクセサリーのように思われがちですが、もともとはとても粘り強く強情な気質なので、きちんとしつけをすることによって立派で頼もしくて可愛らしい愛玩犬となってくれます。

とはいうもののとても寂しがり屋さんなので、ひとりで留守番させておくと、寂しさのあまりいたずらをすることもしょっちゅうです。老人の方など、いつもそばに一緒にいて可愛がりたい人にはうってつけのペットといえるでしょう。

子供やほかのペットともすぐに仲良くなれます。また、責任感も結構あるので番犬にも適しています。

ヨークシャテリアの歴史

庶民の家屋を荒らすネズミを捕るために誕生したヨークシャテリアは、世界で最も人気のテリアの一頭です。

1800年代の初頭に、ヨークシャのウェスト・ライディング地方で鉱山労働者たちのネズミ捕りや民家の家にいたずらをするネズミを捕るために、ブラックアンドタンテリアに、ペーズリーテリアとクライデスデールテリアとマルチーズ、さらにはダンディーディンモントをかけ合わせて誕生しました。

誕生のもとになった一頭のクライデスデールテリは、スカイテリアによく似ていますがもっと小型で、現在では絶滅した犬種です。

色を美しくするためにブラックアンド・タンテリアのブルーの血をもらい、スカイテリアとマルチーズからは長い絹のような毛をもらいました。そしてパーティの毛色のもとはダンディーディンモントです。このようにさまざまな犬の種類の組み合わせで生まれました。

いちばん最初のころはまだ小型ではありませんでしたが、流行に応じた形で小型化が進められました。より小さな犬との交配が頻繁に行われ生まれてくる子には結構差がありました。

1862年に一度ブロークンヘアードスコッチオアヨークシャテリアと名づけられましたが、犬種名が長すぎて定着しなかったので、1870年頃に現在の名前に改名され、世界中に広まっていき、今日ではヨーキーという愛称で呼ばれる最も人気のある犬の一頭になりました。

お手入れ・運動

ショー用の犬の場合、長いトップノットはふだんは頭部の中心にまとめリボンで結んだり、コートには専用オイルをつけてシルクペーパーにラッピングしておくようにするなど結構こまめな手入れが必要です。

愛玩犬として一緒に住む場合も、コートを綺麗に保つためには毎日のブラッシングと定期的なプロのグルーミングが必要となります。シャンプーを家で行なう場合は冷えを避けるために、ドライヤーで素早く乾かしてあげます。

運動に関しては、室内で自由に動きまわることができる状態なら特別にさせる必要はありません。また、天気の悪い日などに無理をして散歩に行くのは、かえって体調を崩す原因にもなります。

ブラッシング

ヨークシャテリアのブラッシングには、ピンブラシ・スリッカー・コームを使用しますが、スリッカーは肌を痛める危険性があるので、毛の細いヨーキーにはピンブラシがおすすめです。

ピンブラシの役目は、もつれや中に入っている無駄な毛を取ることです。ムダ毛は奥まで入っているので地肌から毛先までしっかりとすいてあげましょう。ある程度ほつれが取れたらコームで細かな部分をとかしてあげましょう。

脇の下は毛玉になりやすいので念入りに行いましょう。全身を適当にブラッシングするのではなく、もつれやすい脇の下やおなかは特に入念にお手入れしましょう。

一度毛玉になるとなかなか直りません。トリミングサロンでカットしてもらう際にも「毛玉がある場合は別料金」となるお店がほとんど。余計なお金がかかってしまうので気をつけましょう。

ヨークシャテリアと暮らす

ヨークシャテリアを飼いたい♪

ヨーキーにキスをする女の子

一人暮らしよりは家族で住んでいる世帯の方が犬を飼いやすい環境にあるといえます。また、子供にとっても生命の大切さやを教えたり、優しさを身につけたりするのに犬を飼うのは最適な環境です。

ただ、子供が欲しいからといって安易に飼うのは危険です。親と子供で一緒に世話ができるように、環境を整えてから飼うようにしましょう。

おうちに迎えるとき

おねだりするヨーキー

子犬時代は何でも口に入れたりかじったりするので、ヨーキーを入れる部屋はちゃんと綺麗に片づけて常に物が落ちていない状態をつくりましょう。電気コードはできるだけ置かないのが望ましいですが、どうしても出さなければならない場合は棚などの後ろに隠すようにします。

台所は犬が食べてはいけないものが落ちている危険性が高いので、ゲートなどの障害物を設けて絶対に入れないようにしましょう。

楽しいお散歩♪マナーとコツ

リードに繋がりお散歩するヨーキー

子犬を飼いはじめて予防接種や登録などが全て済んだらいよいよお散歩デビューの準備です。いきなり外へ出ても上手に歩く事はかなり難しいので、家にいる間にリードや首輪に慣らし、飼い主と一緒に散歩の練習をしておきましょう。

とっても可愛らしい小型犬のヨーキーは、公園で歩いているだけでもみんなからの注目の的です。トリミングサロンなどでしっかりとカットして可愛いお洋服を着て出かけましょう♪

食事としつけ

舌なめずりするヨーキー

ヨークシャテリアに必要な栄養素は人間とほとんど変わりません。タンパク質・炭水化物・ミネラル・ビタミン・脂肪の五大栄養素がメインになります。ただ、年齢によってその必要な割合が変わってくるので、バランスを考えなければなりません。

元来のヨークシャテリアは体はとても丈夫なのが特徴で病気も多くありませんが、数年前のブームで悪い繁殖も行った影響で、体の弱い子も多くなってきています。ショップやブリーダーで選ぶ際には親や兄弟の病歴などをしっかりと調べておくのが重要です。

お出かけしよう

ペアで仲良くするヨーキーとチワワ

はじめての場所に行くと緊張してしまう子はたくさんいます。緊張しやすい子の場合は、キャリーバッグや抱っこ袋などを利用して、雰囲気に慣れさせてから徐々に離して行くといいでしょう。

いちばん理想的なのは、家の近所のペットショップやカットした事のあるトリミングサロンがドッグカフェも行っているというパターンです。遠くの知らないカフェに行く前に、近所の馴染みのお店で練習しておくとベストです。