ポメラニアンも鼻炎になる?

鼻水が濃かったり血が混ざっていると

犬はよく鼻水を垂らすので、鼻炎になっても意外と気がつかない事が多いようです。しかし細菌やウイルスが絡んでいると放置しておくと厄介な事になりかねません。できれば早期に発見したいものです。
初期症状は風邪と同じように水のような鼻水が出てくしゃみをしたりしますが、悪化してくると鼻水の濃度が濃くなったり血が混ざってくるようになります。
そのような状態になっていると鼻の中の炎症も進んでいる可能性があります。息をするのが苦しそうになってくるとかなり症状が進んでいるといえます。ポメラニアンをカットしている時に濃い鼻水を出すようならすぐに飼い主さんに教えてあげましょう。

動物病院に行けばすぐに検査をしてくれる

また、鼻の中に腫瘍があって、それが原因で炎症を起こしている事もあります。その他、いろいろな原因が考えられるので、濃い鼻水が見られた場合はすぐに動物病院に行く事をおすすめします。
動物病院に行くと、鼻水から細菌の検査(培養)をし、感染しているかどうかを調べます。そのうえで他の病気が原因でないかどうかも判断する事になります。気になる症状がある場合は細部まで伝えるのが良いでしょう。

鼻炎を放置していると

鼻炎とは一般的に鼻の入口部分に起こる炎症の事をいいますが、炎症が出ても放置して治療をしないとその炎症が奥にまで広がってしまう事があります。こうなると鼻炎ではなく「副鼻腔炎」という呼び方になります。

鼻水に粘り気が出てくると要注意

ほとんどの人は鼻炎と聞いてもそれ程重く捉えず放置するケースが多いと思いますが、原因によっては治癒せずに悪化する事もあります。鼻水とくしゃみが治らないようなら動物病院で診察して治療をする事をおすすめします。
トリミングサロンでカットをしていると、鼻水が出ていたりくしゃみをするポメラニアンやワンちゃんをよく見かけますね。もし鼻水に粘り気があったり連続で何度もしているようなら飼い主様に診察を勧めるのがいいでしょう。

蓄膿症になる前に治療しよう

鼻の奥に炎症が及ぶと、蓄膿症というもっと酷い状態になってしまっている可能性もあります。鼻の奥にある副鼻腔の炎症が進んで化膿した状態が蓄膿症です。人間でも、鼻をかみすぎるとなる事がありますね。
動物病院では、薬を処方するのが一般的ですが、さらに吸入器で鼻に薬剤を噴射する方法も取られます。普段スキンシップを怠っていると、このような場合に嫌がることが多いようです。普段から体のいろいろな場所を触られるのになれさせておく事が重要なのは、このような場面を考えてもわかりますね。

鼻血を出していたら

可愛い顔立ちの中にある小さな鼻。その鼻の中はとてもデリケートで、小さな管を通って体の中まで繋がっています。体の奥まで繋がっているため、鼻から出血が見られた場合にはさまざまな原因が考えられます。単に「鼻血」だけで済まされない事もあるので注意しましょう。

原因は外傷が多いが病気の場合も

鼻血の出方でもいろいろなタイプがあります。急に大量にでる時もあれば、微量の血が長期的に見られる事もあります。場合によっては呼吸に変化を感じる事もあります。その際には鼻腔が詰まっている可能性が考えられます。
鼻血の原因の大半は鼻腔の出血によるもので、事故やアクシデントによる外傷が多くの要因です。しかし、そうでない場合には病気や感染症の可能性が出てきます。この場合にはなかなか出血が止まらないという特徴があります。
いずれにせよ、ポメラニアンなどのワンちゃんがトリミングサロンにカットにきて鼻血を出していたらただちに中止し、動物病院に連れて行くか往診を頼むようにしましょう。このような場合に備えて往診してくれる獣医師を何人か確保しておくと助かるのでおすすめです。

症状を正確に獣医師に伝える

もし家で鼻血を出したら、慌てずにすぐ動物病院に連れて行くようにしましょう。基本的に鼻を閉じ込めて血を抑えるのは危険なので、応急処置の仕方を電話で聞く事をおすすめします。その時にスムーズに行くように、鼻血の量や他の症状などをメモしておくといいでしょう。
鼻血が出るとつい慌てて冷静さを失いがちですが、逆に油断をするのも禁物です。外傷ではなく病気が原因の場合もあるので、油断しないようにしてください。

犬も喉を痛める事がある?

犬の口腔内も人間とよく似ているので、鼻炎だけでなく咽頭炎になる事もあります。出入口である鼻や口に炎症が起きて喉にまで広がるケースが多いですが、なんらかの病気が原因の場合もあるようです。原因を突き止めて早急に治療する事が望まれます。

声に変化が出たり食欲がなくなったりする

人間であれば「喉が痛い」と訴えることができますが、ポメラニアンは食欲をなくしたり咳をしたりして様子がおかしくなった事に飼い主が気づき、診察をしてようやく咽頭炎である事がわかります。
声が変わる位に症状が進んでいると重症です。早めに気づいてあげましょう。
トリマーとしては、普段のワンちゃんの声を知らないので判断が難しいですが、咽頭炎では咳をしたり呼吸が不自然になる事が多いので、カットの最中にそのような症状を見たらすぐに飼い主様に伝えてあげましょう。

ウイルスが原因の場合もあるので注意

原因は炎症が広がった事による場合の他、悪いガスのような空気を吸い込んでいたる場合もあります。また、魚の骨が喉で引っかかって傷ついて喉が炎症する場合もあります。
いちばん怖いのは、ウイルスに感染していてその初期症状として現れている場合です。感染症でのなかでもよく見られるジステンパーは、この喉頭炎を併発する事が多いので、早めに獣医師に診てもらって処方してもらう事が重要です。