トリミングサロンの場所選び例・ペット飼育可能マンション

トリマーとしてカットの経験を積み、貯金もあるていど貯えたら、金融公庫や銀行から融資をするためにも良い物件を探さなければなりません。
成功しているお店の場合はどのようにして出店場所を調べて決定しているのでしょうか。その一例をご紹介します。

大型のペット可能マンションの近くに絞る

トイプードルのカットを得意とし、順調に経験を重ねて貯金を200万円貯めたトリマーのBさん。ただ、これだけではお店を構えてトリミングサロンを開業するのは無理なので、親から100万円を借り、残りは金融公庫に融資を申し込んで資金を増やしたいと考えます。
担当者を納得させるには、「お客様が必ず来る」と思わせなければいけません。そこでBさんは「ペット飼育可能マンション」のある場所に限定して探しました。
できるだけ地元に近くて大きなペット可マンションがある場所はいくつかありましたが、すでに競合のお店が入っていたり、近くに良い物件がなかったりで時間がかかりましたが、粘り強く探した結果、600世帯が入っている大型のペット飼育可能マンションから徒歩2分の場所の物件を見つけました。

小さなお店なのでトイプードルのロゴで可愛らしさをアピール

場所は5坪の広さで決して広いとはいえませんが、小さなトリミングサロンを出店するつもりだったので満足のBさん。居抜き物件ではありませんが、中には炊事場とトイレがあるだけなので改装にもそれ程お金はかからなそうです。
小さな店なので、可愛らしいイメージのお店にしようと考えたBさんは、絵が得意な友人にトイプードルの絵を壁に描いてもらいました。万が一退居する時の事も考えて取り外しができるタイプにしたそうです。
「シンプル&コンパクト」をコンセプトにしたお店づくりを金融公庫の担当者にアピールしたところ、無事500万円の融資を勝ち取りました。

トリミングサロン開業には雑貨屋さんの後の物件も狙い目?

比較的安価でトリミングサロンを開業するには、居抜き物件またはそれに近い部屋を見つけるのがベストですが、雑貨屋さんの跡地を借りてオープンしているオーナーもいらっしゃいます。

自分のコンセプトがはっきりしていて、それに近い雑貨屋の雰囲気であればベストですが、現実はそれほど甘くないですね。その辺りは改装で補いましょう。

デザイン考案に取り入れてみよう

おしゃれなカットができるお店のイメージにするには、入口に観葉植物やちょっと凝った塀を作ったり、扉をポップな雰囲気にすると良いかもしれません。

どのようなお店にするか考えるためにトリミングサロンを巡っている人も多いと思いますが、代官山などの雑貨屋激戦区を見るのも勉強になります。

周りの環境が似ているお店を参考に

例えば、海の近くにあるトリミングサロンでの開業が決まったら、ちょっと離れた海辺でショップ巡りをしてみてはどうでしょうか。カットとは関係のないお店でも、ヒントが生まれるかもしれませんよ。

当然、外観だけでなく、ドア近辺や入口の雰囲気も参考に。できれば、お店の中に入ってどのようなポップを作っているかも見学してみましょう。