ドッグショーのシステム

犬種を限定するタイプとそうでないタイプに分かれる

カットスタイルの美や骨格のスタンダードを競うドッグショーでは、同じ犬種で競うスペシャルティ・ショーとそうでないオール・ブリード・ショーがあります。アメリカンコッカーだけで開催されるオールブリードショーもありますが、それほど多くはありません。
運動神経や訓練制度を競うタイプの場合は犬種を問わない事が多いですが、それでも公認の犬種に限定される事がほとんどです。

一般的に飼い主は評価基準にはならない

オールブリードショーでは、グループ審査を行われる事があります。このグループは、犬種とは限らず、その団体の独自の選定基準があります。
グループのなかから最優秀の犬を一頭選び、その最優秀犬のなかから総合優勝を決める、というシステムです。ただ、すべてのドッグショーがこのような形を取っているわけではありません。ホームページでチェックしてみましょう。

主催するクラブによって違いがありますが、ドッグショーの審査基準は「飼い主」ではなく「犬」の評価になります。飼い主ができるのは自分の犬の本来持っている姿を審査員の前で出してあげる事です。

ドッグショーの審査

ドッグショーには何人かの審査員がいます。カットスタイルや体型美を競うコンフォメーションショーでは、その審査員の前で犬を見せる事になります。これをハンドリングと言います。
初めてのハンドリングはとても緊張するものなので、失敗しても当たり前という感覚で挑みましょう。持っている力以上見せようとすると肩に力が入るので、自然に振る舞うように心がけましょう。

審査員の前まで歩く緊張の時間

審査の順番にもよりますが、前のハンドラーがどのように振る舞っているかにも注目しましょう。また、その振る舞いと審査員の反応も見ておきます。そうする事によって審査員が何を求めているか分かってくるかもしれません。
審査員の前に行くまでは何も指示されないので、ハンドラーとしての経験が生きる時間です。しかし、初めての場合でも事前に準備しておけばどのように振る舞うかはおおよその検討がつきます。

審査員の前に行くと、審査員がアメリカンコッカーの体を触って色々と調べます。ここでは、その骨の付き方やバランス、姿勢などをチェックされます。また、歯も見られます。普段からしっかりとケアをしていないと恥ずかしい思いをしてしまいますね。

普段のトレーニング効果が試される

触診が終わったら、色々な角度から見せられる事を要求される事があります。これをトライアングルといいます。ここでは飼い主がアメコカを上手に誘導しなければなりません。
歩いている時は従順さを見るというより歩様をチェックされる事が多いようです。また、歩くスピードも速すぎたり遅すぎたりすると良くありません。前を歩いている犬と同じスピードで歩けるのがベストです。普段の散歩から飼い主がどれだけ頑張っているかを試させるともいえますね。