環境に馴染めるように育てよう

徐々に慣れさせていく事が大切

チワワと楽しく過ごすためには、子犬時代から少しずつ色々な環境に慣れさせていくことが大切です。例えば、大きな音に怖がらないようにするには、少し大きめな音から始めるようにします。
また、人が多い場所に行くときも徐々に賑やかな場所に行くようにします。何事も「徐々に」慣れさせていくのが肝心です。

生活環境を考えよう

体調不良だけではなく、精神的な不安で様子に変化が見られる事もあります。引っ越しをして周りの雰囲気が知らない物だらけになった時はとくに顕著です。

引っ越しを繰り返すと精神的に不安になる事も

引っ越しを繰り返すと、カットやシャンプーを定期的にしていたお店も変えなければならず、精神的な不安の要素のひとつになります。
色々なトリミングサロンを転々として平気でいられるようなチワワであればそういう事は少ないですが、人見知りをするタイプの子の場合はシャンプーやカットという「自分を触られる」イベントの場なので、飼うのが可能な距離であれば同じお店にしてあげるのが望ましいでしょう。

精神不安の原因がわからない時は

毎日同じように生活をしているにも関わらず何かに怯えていたり不安を感じるような仕草をしている時は、体の中に異常があるのかもしれません。考えても原因が思い浮かばない時は、動物病院で獣医師に相談してみましょう。

我慢強いチワワを飼い主がしっかりと守るには

チワワはとても体が小さくて甘えん坊のように見えますが、芯が強くて我慢強いタイプの犬です。また、犬の特性として「我慢強い」というのがあります。
これは犬に限ったことではありませんが、野性の血をひく動物は、少しでも自分が弱っているところを見せると敵に攻撃のチャンスを与えてしまう事になってしまうので、痛みはできるだけ隠そうとします。

犬としての本能や特性はまだ残っている

人間と共同で生きるようになって久しいチワワですが、野生の本能はまだまだ健在です。トリミングサロンでカットされている犬の様子などを見ると「犬も人間に近づいてきたな」なんて思ったりしますが、その「痛みや苦しみは表に出さない」という犬の特性はまだまだ残っといるという事を理解して覚えておきましょう。

症状が重くてもなかなか分からない

チワワのように体が小さな犬の場合はとくに、病気や怪我をしても症状が重く感じる事がそれほど多くありません。思い感染病などにかかっていても、小さな体で表情も変わらないので飼い主としては病気であるという事を知るきっかけはかなり限られます。
では、どうすれば良いのでしょうか。これは、残念ながら自宅で病気を発見する方法は、呼吸や普段の行動との違いを飼い主が察知するしかありません。
また、察知したとしても、どんな病気か、その対策はどのようなものか、応急処置は?どれをとっても最善の策を選ぶのは困難なので、できるだけすぐに動物病院に行くようにしましょう。

気をつけたい外傷と処置

チワワはとても動きが素早いので、もしノーリードで放し飼いにしていると交通事故に遭ってしまう可能性が高い犬種です。必ずリードをつけて散歩するようにしましょう。万が一怪我をしてしまって出血が見られた場合には、慌てず、できるだけ体を動かさないようにして動物病院まで運んで下さい。

鼻血でも内臓の損傷が考えられる

他の犬と遊んでいて出血してしまう時は外傷によるものがほとんどですが、交通事故などで内臓へのショックが考えられる場合には、さまざまな原因が考えられます。
鼻血を出している場合「鼻の中を切っただけだろう」と考えがちですが、内臓からの出血が鼻や口に上っている事も考えられます。体を揺らさないで安静にしながら運ぶようにしましてください。
その様な場合の処置として望ましいのは、安全な場所まで移動させて、そこまで獣医師に来てもらう事です。

行きつけのお店や病院がある心強さ

トリミングサロンでも同じ事が言えますが、「行きつけ」を作っておくことはとても重要です。いつもカットやシャンプーをしているとちょっとした変化や出血にも気がつく事ができますし、動物病院でも、緊急の事態の時に親身になってくれる可能性が高くなります。

チワワの女の子の発情

雌のチワワの場合、避妊手術をしないで何度も発情期を向かえると、生殖器系の病気にかかるリスクが高くなります。男の子の場合は去勢しない場合の病気のリスクはそれほどでもありませんが、マーキング癖が直らないようなら去勢するのもひとつの手段かもしれませんね。

乳腺を触ると痛がる

チワワに限ったことではありませんが、女の子の犬の場合、子供を産まないで発情期を繰り返していると、乳腺炎や子宮蓄膿症になることが多くあります。
乳腺炎になった場合は、乳腺を触った場合に痛がるのが特徴です。そのような場合にはすぐに近くの動物病院に行って診てもらいましょう。

トリミングサロンでもチェックしてもらう

避妊手術をしていないチワワの場合は、性器にも常に気を配っておきましょう。膿みのようなものが出ている場合は、子宮蓄膿症の恐れがあります。トリミングサロンでカットやシャンプーをする際に「肛門腺しぼり」がセットに含まれている場合があるので、何か異常がなかったかどうかを聞いておくのもいいでしょう。
いちばんの理想としては、いきつけの動物病院をつくって、定期的に検査してもらう事です。肛門腺絞りが苦手な人は、2週間に1回位に動物病院に定期検査とケアをしてもらうと良いでしょう。

好奇心旺盛なチワワの行動

子犬は怖いもの知らずで好奇心のかたまりです。家でも外でも散歩中は下に落ちている物に興味を示して食べたり加えたりする事もしばしばで、それが原因で中毒などの症状になってしまうこともあります。

下に物が落ちている場合にわかるよう工夫を

家の中で特に注意しておきたいのは、アレルギー症状を引き起こす可能性がある食べ物です。刻みネギなど下に落ちやすい食材は特に注意が必要です。
その他にも、錠剤の薬、粉薬のこぼれカス、固形の殺虫剤など危険な物はたくさんあります。チワワが入れる部屋は下に物が落ちていたらすぐにわかるように工夫しておきましょう。

ピアスはチワワにとって危険な尖り物

中毒症状を引き起こす以外に危険な物もあります。先が尖っている串や釘、ピアスなどはその典型といえます。人間であればそのような物を飲み込むとは考えられませんが、チワワは何でも拾って口にくわえてしまう事があると覚えておきましょう。
もし釘やピアスを飲み込んでしまっても、なかなかわかりません。「部屋にあったピアスがなくなったけど見つからない」という場合は、動物病院でレントゲン写真を撮ってチェックしてもらいましょう。

普段の行動をチェック

また、尖った物を食べてしまって体に入っている場合、犬がなんらかの合図を出す場合もあります。トリミングサロンでカットやシャンプーを嫌がったり、散歩するのを嫌がったりするのがその典型です。いつもスムーズに行っている事を嫌がるときは病院で診てもらうことをおすすめします。