トイプードルのカット体験記 vol.5
ピカーさんの記事
ワンちゃんがトリミング施術中の時間ってどうしていますか?
うちのトイプードルは「分離不安症」なんです。
それどころか、子供の頃に誤飲をしてお腹の手術で入院してから、ちょっとしたことでも心配になって過保護にお世話しているうちに、私まで同じ症状になってしまいました。
離不安症とは、飼い主が近くにいないと安心できなくなり、鳴きまくったりストレスで脚などを噛みまくって傷つけたりします。簡単にいうと飼い主への依存が強くなってしまうことです。
ただ、うちのトイプードルの場合は、私がお風呂に入ったりトイレに入っていても居場所を認識していれば、不安になったり自傷行為をしたりしないのでわりと軽度だと思います。
職場に行く時も仕事中も常にお互いが見える状態です。店内に連れて行けない買い物の時は、車のエンジンをかけたままでエアコンをつけて外からスペアキーで鍵を閉めるようにしています。
洋服や電化製品はインターネットで買えるけど私の美容室や病院だけは離れなくちゃいけません。
その事をトリマーさんとお話ししていたら『ママさんの美容室の予約に合わせてトリミングの予約をしませんか?うちのサロンでならお利口さんで待っていると思いますよ?その間はママさんの自由時間ですよ!』と言ってくれました。
いつもトリミングに行かせて待っている最中は、お迎え依頼の電話が鳴るのを待ってソワソワしていました。
ふと違うことを考えていると、いつもうちの子が座っている場所を見て、『あ!そうかトリミングだった。』と何回思うやら。
うちの子だけカットに行かせて自分だけ楽しい予定を入れるのにも罪悪感を感じていました。
とくに「自由な時間が欲しい」とか「解放されたい」なんて思ったこともないし、むしろずっと一緒にいたい。
あえて何か用事を作ってしまった方が、私の分離不安も少し和らぐのかもしれない・・・
考えてみると、唯一私が居なくてもパニックを起こさず居られる場所はトリミングサロンだった。
信用できるサロンがあるってすごく助かるし、いい事だと思います。トリマーさんのおかげでとても心が軽くなることがしばしば。
小さい頃から同じ方にお世話になっているので慣れてきたというのも大きいですが、ここのトリマーさんはうちのトイプードルだけでなく、どんなワンちゃんにも、それにどんな人にも優しいのです。もちろんカットもシャンプーもお上手です。
カットしている間に私も用事を済ませ、電話が鳴ってお店にお迎えに行くと、赤ちゃんカットになったいい匂いを振りまいてすごい勢いで私に飛びついてきてくれます。
ちょっとの時間離れていただけなのに、何年かぶりで再会したような光景で恥ずかしいのですが、お店のスタッフさんは毎回目を細めて『ママに会えて良かったねー。』と言ってくれたりします。こんなトリミングサロンとトリマーさんに出逢えて本当に良かったと思っています。