法律で定められている狂犬病の予防接種義務
予防接種を受けたらもらえる「鑑札」
動物病院で狂犬病の予防接種をしたら、飼い主の居住地の市区町村の役所に注射済証明書を持っていきます。そこで手続きを行って正式に「登録」をします。これで晴れてトイプードルとして「住民登録」が済んだ事になり、どのような施設に行っても堂々と胸を張って利用する事ができます。
ちなみに市役所・区役所だけでなく、飼い主の住んでいる市区町村の保健所でも手続きをする事が可能です。役所よりも保健所が近い場合にはそちらを利用するのもいいでしょう。
トイプードルに受けさせたい予防接種
トイプードルの多くの飼い主は、飼ってからすぐに感染症の予防接種を受けさせています。子犬の時期は抵抗力が弱いので、多くの病気に対するリスクが高くなります。そこで、抗体をつくるためのワクチンを接種します。色々な病気のワクチンを接種する事になり、その種類は獣医師や市区町村によって若干の差があります。
抵抗力の弱い子犬にしておきたい混合ワクチン接種
飼い主が最初にしなければいけない大きな仕事として、この「混合ワクチン接種」が挙げられます。ワクチンの対象となる病気は、パルボウイルス・ジステンパーウイルス・アデノウイルスなどの感染症で、これらは白血球や神経系に入り込んで障害を引き起こす原因となるものです。
計画的に予防接種と散歩デビューのプランを立てよう
ペットショップやブリーダーでトイプードルを選んでいるとき「ワクチン接種済み」などが書かれているのを見た事があると思いますが、子犬の時代は1回のワクチンでは不完全なので、2回~3回にかけて受けるのが一般的です。
トイプードルを飼ったらトリミングサロンでカットをしたり、公園で遊んだり・・といろいろしたくなりますが、それをするためにはこのワクチン接種を済ませなければなりません。そして、接種してもすぐに行けるわけでもありません。
動物病院で獣医師とプランを立てて予防接種をし、公園デビューやトリミングサロンデビューの日取りを決めておくといいでしょう。
必須ともいえる血統証明書
トイプードルは世界で認められている犬種なので、必ず「血統証明書(血統書)」をもらうことができます。この証明書は日本ではJKC(ジャパンケンネルクラブ)が発行しています。
血統書に明記されている事項
血統証明書には、犬の正式名・犬種・登録番号・性別・生年月日・毛色・DNAの登録番号(省略可)・マイクロチップ番号(省略可)・股関節の評価結果(省略可)・ブリーダーの氏名・所有者・祖先の訓練資格・祖先犬が取得したタイトルや称号・種犬認定資格・兄弟犬の数などが明記されています。
名義を変えるのは結構面倒
血統書の裏面には所有者(ブリーダー等)から自分への譲渡を証明する旨の記載欄があるので、そこに前所有者のサイン・捺印をもらって譲渡完了となりますが、これをするのは意外と面倒です。ここを自分の名義に書き換えるにはJKCに登録する必要があります。
ドッグラン・トリミングサロン・動物病院などに行く際に必要な物ではありませんが、世界に一枚しかない書類なので、大切に保管しておきましょう。
ドッグショーの楽しみ方
トイプードルを飼っている人も、これから飼おうかと考えている人も、いちどドッグショーを見学してみてはいかがでしょうか。日本全国からスタンダードが集まるので、ペットショップやブリーダーで選ぶ際にも参考になり、積極的に声をかけて知り合いをつくれば強い味方にもなります。
入場料は無料のところがほとんど
ドッグショーに参加しているのは主にブリーダー・トリミングサロン・トリマー学校の関係者などです。参加する人は参加料金を支払いますが、見るだけならほとんど無料となっています。一年を通して全国各地で開催されているので、日程を合わせて是非いちど見学してみましょう。
日本でいちばんメインとなっているのはLKC(ジャパンケンネルクラブ)が主催するドッグショーです。JKCのイベントスケジュールも随時更新されているので是非参考にしてみてください。JKCのスケジュールはこちら
どんな審査をしているの
ドッグショーといってもただトイプードルなどの犬を見るだけのイベントではありません。経験や知識を十分に持った審査員が、一頭ずつ細かな審査をしていきます。
主な審査基準としては
トイプードル特有の性格や体型が顕著に表れているか
現在の健康状態はどうか(飼い主の健康維持は上手に行われているか)
各パーツがバランスよくまとまっているか(見た目が良いか)
などが挙げられます。
その大会によって審査の基準が多少違う事がありますが、ほとんどの場合は「スタンダードに近く、見た目と性格が一般的に見て理想的な犬」が賞をもらう事が多いようです。