トイプードルと初めてのお散歩

外の雰囲気にも慣れてワクチン接種も済んでいれば、お散歩に挑戦してみましょう。元気で活発なトイプードルでもはじめから上手に散歩ができるのは稀なので、焦らずにゆっくりと練習していきましょう。

家で散歩の練習をしておく

外で散歩をする前に、家でリードと首輪に慣らしておくと効果的です。部屋の中を仮想道路または公園にして歩いてみましょう。リラックスしているので上手に散歩できるはずです。また、飼い主の散歩の練習にもなります。

騒音にも慣れさせておく

外の雰囲気に慣れさせていない場合は、まずは抱っこで外を歩き回ってからにしましょう。雰囲気や音に慣れさせるのが目的なので、ある程度同じコースを通るようにします。
最初から電車の高架下などの轟音は避け、車の騒音に慣れさせる程度に考えましょう。

最初はうまくいかないもの

外の雰囲気になれてきたら、今まで歩いていたコースに抱っこして連れて行き、途中で地面に下ろして散歩デビューです。
ほとんどの犬は最初は緊張するもので、歩かなかったり引っ張ったりしますが、いきなり怒ったりしないで根気よく慣れさせるように心がけましょう。
歩いてくれない場合には、無理やり歩かせたりしないで、自分から歩き出すまでしばらく待ってみます。気分が落ち着いてくると歩き出す子もいますが、ずっと固まったままの子もいるので、固まって歩かないようだったらその日は諦めてまた抱っこで雰囲気に慣れさせることから始めましょう。

夏の暑い時間帯は避けよう

上記のような理由で散歩は毎日必要不可欠ですが、どの時間にしてもいいわけではありません。とくに夏の炎天下はやめましょう。人にとっても暑い日中の時間は、アスファルトがかなりの熱を持っていて、犬は靴を履いていないのでモロにアスファルトの熱を受けてしまいます。また、犬は汗をかけないので直射日光を浴び続けると熱中症にもなりやすいという危険性もあります。
冬は、夏ほどの危険性はありませんが、凍傷などの危険性があるのでできれば日中の暖かい時間に散歩するようにするのがベストです。

お散歩のマナーを覚えよう

飼い主の犬への愛情はお散歩に表れているといっても過言ではありません。どんなに可愛い洋服を着て素敵なカットスタイルをしていても、おしっこやウンチをちゃんと処理していない飼い主は失格と言えます。
散歩デビューをする前の人はもちろん、何度か散歩をしている人も自分のマナーをちょっと見直してみましょう。

「ウンチ袋」を忘れないように気を付けよう

社会的に問題になっている飼い主の迷惑行為は「ウンチの放置」です。とくに故意に放置する飼い主は犬を飼う資格は全くありません。
袋を忘れた場合は、面倒でも家に戻って取りに帰りましょう。その途中でしてしまった場合には、その辺に落ちている何かを使って持ってかえるしかありませんが、そうならないように、散歩時にはウンチ袋を入れた散歩バッグは絶対に持ってでかけましょう。

所構わないおしっこもマナー違反

いまだに電柱におしっこをさせている飼い主も多くみかけますが、これもマナー違反といえます。もしやってしまった場合のために、散歩時には水を入れたペットボトルなどを入れておき、おしっこを流すようにしましょう。
基本的におしっこは家でするのがベストですが、道路でしてしまいそうな場合は、人が入らなそうな場所まで移動して、しっかりと水で流すようにしましょう。

お散歩セットを玄関口に用意しよう

ウンチ袋や水などを忘れないようにするには、次の散歩用のウンチ袋、水、ティッシュなどを用意しておいて玄関の近くに引っかけるか置いておくのをおすすめします。
一緒に首輪とリードも入れておくと入れ忘れ防止にもなります。また、忘れ物を防ぐためにも、散歩時には毎回同じ袋に決めておくようにしましょう。

ノーリードがいけない理由

トイプードルを含めた小型犬の飼い主のなかには、いまだにノーリードで散歩する人を見かけますね。「繋ぐのが可愛そう」とか「うちの犬はしっかりしているから大丈夫」とか理由をつけてリードをしないで散歩をしていますが、リードをしない散歩には様々な弊害があります。

突然の音に驚いて駆け出すこともある

ひとつは「安全面」で、犬は音に弱い動物なので、突然の大きな音にびっくりすると意味もなく駆け出してしまうことがあります。車が走っている場所に行ってしまうと引かれてしまうことは言うまでもありません。こうした事故は後を絶たないのは、飼い主の意識がなかなか向上しないことが原因です。

ウンチの放置の原因にもなる

また、ノーリードは「ウンチの放置」「おしっこの放置」の原因にもなります。リードで繋いで散歩をしている分にはウンチをしたことに気付かないということはありませんが、ノーリードで離していると見落とすことは多々あるといえます。おしっこだと尚更です。

犬の苦手な人にはとても恐怖

さらに、犬が苦手な人にとって「恐怖」にもなります。飼い主自身が自分の犬に噛まれることを怖がることはほとんどありませんが、犬が苦手な人の場合はとても恐怖を感じるものです。
知らない犬がノーリードで歩いているとどこに行くのか予想もできないので危険に感じるのは当たり前の心理です。また、心臓の悪い人やお年寄りで犬の苦手な人の場合、突然向かってこられると発作を起こすこともあります。