トリマーかっしーのトイプードルカット講座【第3回】
ヒゲカットをした状態でスタートです。
ストップ周辺からカット
おでこをしっかりコームダウンします。
ハサミの角度に気をつけましょう。
おでこ側に倒してしまうと、スウェルが充分につくれず、のっぺりした印象になってしまいます。
マズル側
マズル側に刃を倒して切ります。
目頭の毛をコームで引き出して、目に入る毛をカットします。※出しすぎ注意
目頭辺りの少しで大丈夫です。
目の間に三角(△)をつくります。ラムクリップの時と一緒です。おでこの支えになります!
その上を山型に少し切ります。これも目の上の毛が下がってこない支えになります。
(私は特に注文がなければ、まつ毛は短く切っちゃいます。目をなるべく大きく見せる為です。)
先ほど作った山型とおでこを繋げていきます。おでこも作っていきましょう。
球体を作るようなイメージで、えぐらないように注意です。
鼻・口周りの処理
濡れた鼻に毛がくっつかないように、鼻の上ごく少量をカット。
口周りをコームダウンして、リップラインでカットします。
マズルの上はまっすぐカット。正面から見た時に、目が隠れないくらいまで切ります。
ストップ周辺のマズルの毛も目の方向に引き出してカット。スカルを作っていきます。
耳の前の毛を短くカット。フェイスラインに繋げます。
横のライン取りをします。しっかりと正面から見て、目尻を目安に決めます。
大体目尻から1センチくらいです。ハサミの角度に注意して、フェイスラインに繋げます。
マズルの横幅を決めます。先ほどまっすぐ切った顔の横と同じ長さまでまっすぐカット。
手前や奥にハサミが傾かないようしっかり意識しましょう。
右側も同じように切っていきます。
耳穴前の毛は穴に向かって伸びるので、穴から1センチくらいを1ミリで刈ってあります。
左右対称
左側と同じ幅を意識してカットします。正面からしっかりと確認しながらカットしましょう。
マズルの幅も、鼻を目安に左右対称を意識しましょう。
まっすぐカットしたことでできた角を丸くしていきます。
後頭部
下を向いてもらうとやりやすいです。
まずは目線を決めます。耳の軟骨の上が目安です。耳線はしっかり入れずに目安にする程度にカットします。
この時に高めの位置でとると、耳位置を高くすることができます。
耳位置を高くするとかわいい印象になるのでおすすめです!
耳線を決めたら、後頭部を首と繋げます。
顔を下げてもらった状態で後頭部からまっすぐカットします。
耳線でできた角もぼかしましょう。
スカルを丸く
いきなり上は切らずに、カットした部分と繋げるように横から丸くカットします。
いろんな角度から確認します。
おでこは球体をイメージ。切りすぎないように注意です。
横から見るとこんな感じです。
マズルを作る
毛の向きに沿ってコーミングします。まずは下を向いてもらって、鼻から下に出ている毛をカット。
丸く繋げます。上を向いてもらって顎下のカット。
顎下はかなり短めでもOK!2ミリのバリカンで刈る方もいます。
私もよく体と同じバリカンで持つ部分だけ残して刈ります。
よく汚れる部分なので、スッキリさせたいですね。
下顎の重なっている部分は特に汚れやすく、荒れがちです。しっかりと処理しましょう。1ミリで刈ってもOKです!
マズルと横と丸く繋げつつフェイスラインとも繋げます。
顎下から切り上げていきます。鼻の一番高い位置まで下から上に丸くカットします。
長く残してしまうと口に入って不衛生だったり、伸びてくると重みで落ちてくるので、口周りは特にしっかりと切り込みます。
角をとる
立体に丸くすることを意識します。
上の角を作っていきます。しっかりとコームを入れて、出てくる毛をカットします。
マズルの開始点からまっすぐの線から少しマズル側にハサミを入れて、ほっぺとマズルの間に三角(△)を作ります。
丸く立体的に繋げていきます。
右側も同じようにカットします。
マズル側にも線を入れることでほっぺとの隙間ができてより丸く立体的になります。
コームダウンすると、いらない毛が出てきたりします。最後にしっかりとコーミングすることも大切です。
チッピングで仕上げ
ふわふわしたカットが好きな方はそのままでも大丈夫です。
完成です!
かっしープロフィール