シュナウザーが火傷を負ってしまったら

消毒をしないで放置すると

火傷に気がついたら、人間の場合と同様ですぐに冷やしてあげる事が重要です。それで治るという訳ではありませんが、重症になるのを防げる可能性はあります。
火傷は徐々に症状が現れてきます。しばらく経つとその度合いがわかってきます。皮膚だけでなく筋肉まで到達している場合はすぐに動物病院で手当をしてください。
火傷も油断して放置していると、そこに細菌が入って感染する事もあるので注意が必要です。しばらくはカットやシャンプーは我慢して治療するか、部分カットだけにして患部は刺激しないようにしましょう。

頭の怪我にも気をつけよう

元気いっぱいのシュナウザーを飼って育てていると、時には怪我をする事があります。その怪我が脚などの部分の軽傷であれば緊急に動物病院に連れて行く必要はありませんが、頭部を損傷した場合は例え軽傷のように見えても内部で損傷が起こっている場合があるのですぐに連れて行きましょう。

脳の外傷は外見ではわからない

脳に外傷がある場合は、すぐに症状が現れるようです。その場所によって症状は違いますが、多くの場合は動きに異常が見られるようです。高所から落下したり何かにぶつかったりした場合に起こります。
脳の外傷は検査をしなければわかりません。自分で判断をしないですぐに動物病院に運ぶようにしましょう。もしトリミングやカットの最中に何かあった場合は、慌てずに安静にする事を第一にしてください。

重症の場合は獣医師に来てもらう

頭部を何かにぶつけた時はできるだけ安静にして、特に頭を動かさないように気をつけます。いちばん良いのはかかりつけや知り合いの獣医師に電話をして指示を仰ぐ事です。その医師が往診に来てくれなくても知り合いの獣医師などに協力を頼んでくれるかもしれません。
近くに動物病院があって自分達で運ぶ時は、担架の代わりになるコートやマットなどで頭を動かさないように運びましょう。

熱中症対策

犬はもともと寒さに強くて暑さに弱い動物で、人間のように汗を出して体温を調節する機能を備えていません。そのため、暑くなってくると口をあけて深い呼吸を何度もして体の熱を外に出そうとします。
しかしその程度ではなかなか暑さはしのげないので、暑い場所に閉じ込めてしまうとすぐに熱中症の症状が現れてきます。

真夏の日中はなるべく外に出ない

いつもカットしているトリミングサロンや動物病院の室内の温度は、人間が快適と思う温度よりも低めに設定されている事が多いです。家の環境も、シュナウザーの部屋は絶えず涼しくするように心がけましょう。
家では簡単に温度が調節できるので危険は少ないですが、真夏の外は危険がいっぱいです。しかも、シュナウザーの顔の形は気道が良くないタイプなので、体温を下げる力も強くありません。
散歩をする際は必ず日中の直射日光を避けるようにしましょう。どうしても日中に外に出る必要がある場合は、皮膚に直接当たらないように夏用の洋服を着せてあげましょう。

車を使う時は換気と休憩を忘れずに

言わずもがなですが、一番熱中症の危険が高いのは「車の中」です。車内のように風通しが悪く、空気の循環が少ない場所は、温度以上に熱中症の危険性が高まります。エアコンをつけているからといって油断しないようにしてください。
トリミングサロンにカットをしに行く時など、真夏の日中に車で出かける時は、定期的に外に出るようにしましょう。その際は日陰があることを確認してください。

シュナウザーの体を冷やす方法

夏の暑い日に出かけたりドライブをしていると、人間には大丈夫な気温でもシュナウザーにとっては過酷な状況にある事に気がつかない場合があります。もし呼吸が荒くなって苦しそうにしていたら、熱中症になっているのかもしれません。すぐに風通しの良い場所に移動して、水をかけるなどの応急処置が必要になります。

家にいる場合は落ち着いて最善な応急処置を

家で熱中症の症状が見られたら、浴槽に水を貯めて中に入れるか、タオルを冷やして体に巻きつけるなど、体を冷やす事を考えるようにしましょう。
また、水分補給も重要ですが、水道水を一気に飲むと良くないので、少しずつ与えるようにしてください。熱中症対策用の水がある場合はそれを飲むといいでしょう。
また、熱中症だと思ったらすぐに動物病院に電話して、応急処置をアドバイスしてもらいながら対処するのもおすすめです。

移動する際も体を冷やしながら

動物病院に行ける場合は、タオルを巻きつけながら移動するのがおすすめですが、余りにも暑い日はすぐにタオルが熱くなるので替えを持って行ってください。
体温計がある場合は、体を冷やしながら体温を測ります。39度位になったら平温なので冷やすのを一時ストップしましょう。冷やしすぎると危険です。
真夏の場合、真昼間しかカットの時間が空いていなかったが為に、車でトリミングサロンに向かっている最中に熱中症になる、なんて事もあるので気をつけましょう。

シュナウザーを電源コードから守る

犬は人間の子供と同じで、部屋にある物は何でも興味本位でいたずらをします。しかし、犬は噛む力がとても強いので、ある意味人間よりもいたずらの際に生じる危険は高いといえます。
電源コードをかじって事故になる例はとても多く、さまざまな本やWEBサイトで注意を促していても後を絶ちません。

コードとコンセントは要注意

普段はカバーに守られていて、通っている電流も目に見えないので油断しがちな感電ですが、子犬が感電した場合は相当なショックで、場合によっては気絶する事もあります。
コードをかじって起こる感電が多いですが、コンセントをいじって起こる感電も多く見られるようです。コンセントの中に手を入れられないようにするカバーが市販されているので、シュナウザーが入れる部屋には必ずカバーをかけるようにしてください。
また、犬がコードをカットしようとすると嫌な味がするペーストも市販されています。ただ、できるだけコードはシュナウザーの部屋に入れないようにしましょう。

緊急の場合に備えておく

万が一感電してしまった場合は、すぐに動物病院に連れて行ってください。最初は大丈夫なように見えても数時間後にショック症状を出す場合もあるようです。
呼吸が止まってしまった場合は応急処置が必要です。このような場合に備えて獣医師さんやカットしているトリミングサロンのトリマーさんに緊急の処置の方法などを聞いておくといいでしょう。