はじめてのヨーキー

鳴き声・走る音対策をしよう

共同住宅で飼う場合にいちばん気をつけたいのは鳴き声です。これは子犬のうちからしつけをしないと直すのはなかなか困難です。飼い始めのときからしつけを頑張るようにしましょう。
走り回る音も結構他人には迷惑になります。ほとんどの場合はフローリングですが、何もしないと床が傷つくだけでなく音は下に響き、滑るのでヨーキーの体にも良くありません。滑りにくくする犬用のカーペットなどを敷いて対策をしましょう。

移動中の排泄物に気をつける

マンションの共用部分を通る際にはできるだけキャリーバッグの中に入れるか、少なくとも抱っこをしながら移動するようにしましょう。歩かせていると抜け毛が落ちて、最悪の場合排泄物も落ちてしまいます。「そんなわけない」と思うかもしれませんが、共同住宅におしっこやウンチが落ちていることはかなり多く見られます。

ベランダでのブラッシングは厳禁

ヨーキーに限りませんが、犬をベランダでブラッシングをする人も多くいますが、これもマナー違反です。ブラッシングをすると毛がかなり多く抜けることになるので、となりや下のベランダに毛が飛んで行くことになります。洗濯物に毛がついているとトラブルの元になるので絶対にやめましょう。

ゴミの日を守って匂いにも気をつける

トイレシートが入ったゴミを捨てる時も注意が必要です。臭いがついているシートをゴミの日以外に出したりするとかなり迷惑になります。ゴミをまとめるときに臭いがもれないように気を付け、ゴミの日は必ず守るようにしましょう。

飼う前に知っておきたい飼い主の法的義務と任意の対策

ヨークシャテリアを飼って一緒に過ごすのは大変楽しく、人生を豊かにしてくれるものですが、周りの人に迷惑はかけず、かつ自分が選んだヨーキーにとっても幸せになるものでなければなりません。
犬の飼い主となるのは、その子の生涯をすべて託される訳でもあります。法律で定められていることはもちろん、病気の予防やいざという時のための備えなども日々考えておきましょう。

狂犬病の予防接種

法律でも定められている、犬の飼い主の義務でもあります。生後90日を過ぎた犬は1年に1回、必ずこの狂犬病の予防接種を受けなければなりません。
接種を受けると証明書がもらえます。ヨーキーをカットしてくれるトリミングサロンや動物病院、ペット保険への加入などあらゆる所で証明書が必要になります。
飼い主の中には「狂犬病なんか昔はやったものだから絶対かからないよ」と言う人もいるようですが、日本では最近確認されてないだけで世界ではまだ発症の例があります。もし仮に日本で1頭でも感染が見つかれば大変なことになります。絶対に予防接種は受けるようにしてください。

行政に畜犬登録をする

飼い主が住んでいる市区町村に登録します。人間で言うところの住民登録と同じです。この登録をすると鑑札・標識・狂犬病の証明などがもらえます。上記と同様これがないとほとんどのお店でカットも断られ、診療も受けられないことになります。また、ドッグランでも鑑札が必要なことがあります。

混合ワクチンの接種

ヨーキーを含め犬は、産まれて間もない間はいろいろなウイルスの感染リスクが非常に高まります。ですが、母乳には免疫の抗体が含まれているために、それを飲んでいる場合にはほとんど感染はしません。
ですが母乳を飲まなくなる10週目位からは抗体がなくなるので、子犬のワクチン接種が必要になってきます。現在日本のペットショップやブリーダーで売られているヨークシャテリアは母乳を飲んでワクチン接種も行っていますが、必要な接種が終わっていない場合は、飼い主が動物病院に連れて行く必要があります。購入する際に必ず確認しましょう。

ペット保険・損害保険

人間と違って犬の病気・怪我に対する自治体の保険はないので基本的に全て実費で負担することになります。一昔前までは犬の病気や手術に対する保険はありませんでしたが、昨今ではさまざまなペット保険会社ができてきました。保険料や負担額はその種類によってちがうので、いろいろ検討してみましょう。
もしガンやヘルニアになった場合の治療費はかなり飼い主にとって負担になります。自分で医療費を貯蓄するのも一理ありますが、まとまったお金が出せそうもない人はペット保険の加入も考えるのがいいでしょう。

また、ヨークシャテリアは小型犬で温和な種類ですが、万が一人に噛み付いたりして損害を与えることがないとも限りません。そんな際に負担をしてくれる損害保険もあります。興味がある方は検討してみてください。

ペットショップでヨークシャテリアを選ぶ

繁殖しないなら性別は気にしないでOK

男の子と女の子で迷うことがありますが、繁殖を考えていないようであればそれほどこどわりを持つ必要もないでしょう。
それぞれの注意点として、男の子は縄張り意識があるのでマーキングをしたり見下す相手にはマウンティングをしてしまったりすることがあり、女の子の場合は避妊手術をしないと発情期に血が出たり妊娠の危険性があることが挙げられます。
いずれの場合も性格は飼い主の育て方次第なので、もしフィーリングが合って気に入った子がいた場合には性別はそれほど重要ではないでしょう。

清潔にしているかどうかは選択の必須要素

カットスタイルを色々選べて楽しいヨークシャーテリアは何年も前から人気があり、現在でも安定して愛され続けているので、ほとんどのペットショップで見ることができます。
ペットショップのメリットは、気軽に入れて色々な犬種を見れることです。現在ではどのお店も清潔になってきましたが、希にそうでない店もあるので注意しましょう。トイレが汚いまま放置されていたり、店内が臭い場合などは危険です。

遊べる場所と時間をつくっているか

犬を遊ばせる時間をとっているかどうかも重要なポイントです。優良なペットショップの場合は遊べる場所を設けて定期的に遊ぶ時間をつくっています。さらに、遊んで疲れた子のために昼寝の時間も設けています。
1日中同じ場所に入れっぱなしのペットショップは、管理が行き届いていないケースが多いので気をつけましょう。

グッズの割引やアフターケアも嬉しい

ペットを買うとグッズを割引で買えるお店もよくあります。いいヨーキーが複数いてどのお店にするかを迷った場合にはこのような割引があるお店を選んでもいいかもしれません。
カットなどもできるトリミングサロンがある場合に割り引いてくれるお店も多くあります。そのようなアフターケアもしてくれるお店なら更におすすめです。

リーダーシップでヨークシャテリアと快適生活

ヨークシャテリアと楽しく過ごすためには、飼い主が主導権を握ってリーダーシップを発揮しなければなりません。また、ヨーキーとしても尊敬できる飼い主と一緒に暮らすことが幸せともいえます。そのためには、飼い主がリーダーとしてふさわしい行動を取る必要があります。

甘い声や要求吠えに応じないようにしよう

子犬のヨーキーはとても愛らしくて可愛いので、甘い声を出して求められたりするとついつい許してしまいがちです。また、気がつかなくてもリーダーとしてふさわしくない行動をしていたりもします。
例えば、食事の順番を気にしないで「お腹へったよー」と甘い声を出された時にご飯をあげていると、犬のなかでは「こいつ、腹減ったと言えばすぐに食事運んでくれるな」と、飼い主のことをお手伝いさんのように思ってしまいます。
正しい食事の与え方は、飼い主が食べて、大人しくしている時に与えるのが基本です。うるさくしている時に与えてしまうと「要求したらうまくいく」と考えるのが基本になり、吠えたり鳴いたりしやすい犬に育ってしまいます。
この原則は食事だけでなくどのような時にでも同じなので、是非覚えておきましょう。

飼い主が目線よりも低い位置にならないように注意

犬はもともと集団で暮らしていて、そのなかにはリーダーが存在していました。人間でも同様にリーダーは他のメンバーよりも高い位置にいるのが普通です。そのため、部屋にソファなどがあっていつも高い位置に座らせていると自分をリーダーだと思い込んでしまうことがあります。
このように、自分が上だと感じている子の場合、散歩に行っても飼い主のコースよりも自分が行きたいコースを歩こうとしてしまいます。その結果、リードを引っ張られて、「格好良くない」散歩になってしまいます。普段からリーダーシップを身につけて、周りから見ても格好良い飼い主になるようにしましょう。