昔からドッグショーで活躍している伝統ある犬種。おちゃめな性格と裏腹な優雅な毛を持つシーズーは、ゴージャスなカットにしてもしなくても魅力的な愛玩犬です。
トップから顎のラインまでの毛はストレートに伸びてとてもエレガントなので、自作でリボンなどを作るのが好きな人の場合は、頭の毛を伸ばしてあげると簡単にアレンジを楽しむことが可能です。
もちろん短くカットしてもその魅力は十分に出すことができます。大きな目をくっきり際立たせるショートカット。皮膚の病気が心配な犬種でもあるので、夏はバリカンで短くするのが定番となっています。
スタイル別カット集
すっきり
元来ダブルコートの長毛なので、きちんとお手入れができないと毛玉になりやすいシーズー。
短いスタイルにしてあげれば、お手入れする頻度が少なくても毛玉になるリスクが減り、ワンちゃんと飼い主さん両方の負担を軽減することができます。
お洒落
伸び続ける長毛種なので、部分的にでも毛を長く伸ばすことで気品あふれる雰囲気を醸し出すことができます。
なかでも人気なお洒落スタイルは「トップノット」「フルコート」「フレアカット」。犬種の魅力を引き出したシーズーさんの写真を中心にご紹介します。
キュート
鼻がぺちゃっとなっているお顔がなんとも言えない可愛さを出しているシーズー。抜け毛が少なく、長く伸びるさらさらな毛で、どんなスタイルにもなれるところも魅力の一つ。
なかでも「まんまる」「ふわふわ」「まつエク風」は、さらに可愛らしさを増すスタイルとして人気のある定番スタイルです。
人気スタイルピックアップ
ツインテール
女の子を強調するのには最適な可愛らしいスタイルで、シーズーでは特によく見かけるヘアースタイルです。マズルは楕円にしたいので、短くしすぎないように注意します。この際に立体感をうまく出せるかどうかがトリマーの腕のみせどころ。
ツインテールにするなら全身女の子らしくしたですよね。ふんわり感をより多く出すためには、短く刈った場所とのメリハリが大事になります。
サマーカット
同じお家で飼われている2匹のシーズーちゃん!いつも仲良く二人一緒に、元気いっぱいにご来店してくれます。
シーズーちゃんには多いのですが、この子たちも肌の状態が悪く、お家でもこまめにケアができるように全身2ミリのバリカンで刈っています。
指の間は油や汚れが溜まりやすく余計に肌が悪くなりやすいので、手首から先は1ミリのバリカンで逆剃りです。
尻尾は体に合わせて短めにカット。根元を短めにすることで、うんちがつきづらくなります。
お顔は丸くカットしています。涙が多いので目と目の間はすっきりしてあります。顔はしわが多いので、傷つけないように気をつけながらカットしましょう。
目の上の毛は、伸びてくると目にかぶって前が見えないくらいになってしまうので、短くカットしてあります。垂れ耳で耳の中が蒸れやすいので、耳は形なりに短くしてあります。
内側の毛をバリカンで刈って耳の穴の前の毛も短くカットしておくことで風通しが良くなり、外耳炎など耳の病気を予防できるんです。
肌の状態を少しでも良くするために、毎回炭酸温浴に入っていますが、慣れた様子で落ち着いて入ってくれて、いつもリラックスしてくれます★(とねぎ店長)
ワンカラットテラス
前橋の天川原町にあるトリミングサロンです。
同じ建物の中にはカフェやネイルサロン、エステサロンまで様々なお店が入っているので、トリミング中に飼い主さんも楽しい時間を過ごすことができます!
すぐ近くにはけやきウォークというショッピングモールもあるので、少し足を伸ばせばお買い物も楽しめますよ♪ぜひ1度ご来店ください!
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かっしーのトリミング室
ふわふわぬいぐるみスタイル
つるつる短いカットでもかわいらしいシーズーですが、伸ばしてふわふわカットにしてもぬいぐるみみたいでとてもかわいいですよね♪
ふわふわな毛質の子は毛量が豊富な子が多いので、さらにカットを楽しめると思います。
シーズーは脂漏症(しろうしょう)という皮膚の病気になりやすく、特におでこ、目・口周り、耳、足先、内股などに症状がよく出ます。
さらに鼻が短い種類なのでストップが深く、目に毛が入ってしまうというお悩みをよく聞きます。
そう言った部分のカットがしっかりできていないと、トリミングが原因で皮膚トラブルに繋がる場合があります。
おうちで快適に過ごせるように、コンプレックスやトラブルになりやすい部分は把握することが重要です!
かといって、かわいさを妥協するのはもったいない!
大切な部分はしっかりカットして、ぬいぐるみみたいなふわふわまん丸に仕上げました♪
皮膚炎や脂漏症などで皮膚がベタついた子は、ただシャンプーするだけではベタつきが残ってしまいます。
ベタついた毛はしっかり立たなくてカットがうまく仕上がらない原因に。
シャンプー前にクレンジングオイルで余計な油分を取ることで、ベタつきはほとんど取ることができます。
毛もしっかり立って、カットも思うように仕上げられます☆
健康とかわいいを両立させられる素敵なトリミングを目指しましょう♪
かっしープロフィール
技術はもちろん、思いやりのある施術で数多くのトイプードルオーナーに信頼されている。「皮膚病になりにくい」と「可愛い」を両立させるカットが得意。
かっしーの記事一覧
シーズー豆知識
原産国 | 中国 |
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起源 | 1600年代 |
初期のタイプ | 王室愛玩犬 |
現在のタイプ | 愛玩犬 |
別名 | クリサンスマム・ドッグ |
寿命 | 12~14年 |
体重 | 5~7kg |
体高 | 25~27cm |
シーズーのいろは
毛色
毛色は白がベースですが、さまざまな色があります。鼻は黒いのが普通です。
出産と子犬
3頭前後の子犬を産みます。お産は難産になることが多いようです。成長につれ毛色は変化していき、2年くらいで落ち着きます。
しつけかた
お年寄りや都会の集合住宅に暮らす人に最適な愛玩犬。
まんまるとした体と愛らしい容姿や陽気で活発な性格が人気のシーズーは、人々の愛情をもらうことが大の得意で、おなかをみせてはなでて欲しいとおねだりをしたりします。そんな甘えん坊のなかにも誇らしげで堂々としたしぐさも残しているのは昔の中国での誇りといったところでしょうか。
頭も良いので訓練をきちんと行なうと従順にしたがうようになりますが、しつけを怠ったりすると温和なシーズーとは思えないようなわがまま犬に育つこともあります。基本的にはとてもやさしく、子供ともうまくやっていけるので、都会の集合住宅に暮らす人や体の不自由なお年寄りなどには絶好の愛玩犬といえるでしょう。
シーズーの歴史
チベットの寺院から中国の宮廷へ皇帝への貢物として俗界に下ったシーズーは、上流階級をはじめ多くの人々に愛されつつ繁殖が進められました。活気にあふれて人なつっこいなかにも一種の尊大さを感じる犬でもあります。
ペキン・ケンネル・クラブで公認されていたシーズーの犬種標準書には「頭部はライオン、ボディはクマ、足はラクダ、尾は羽ぼうき、耳はヤシの葉、歯は米粒、舌は真珠のような花弁、動き方は金魚」とされていました。
主に中国の王室で繁殖されましたが、もともとはチベット犬と今日のペキニーズの祖先との交配で作りだされたといわれています。ペキニーズと親戚関係があるとも思われていますが、正確なところは不明です。
シーズーは主に中国の王室で繁殖されましたが、もともとはチベット犬と今日のペキニーズの祖先との交配で作りだされたといわれています。ペキニーズと親戚関係があるとも思われていますが、正確なところは不明です。
もともとの原型となったチベットの犬よりも社交的で陽気にはしゃぐシーズーは、世界各地で人気があります。ペキン・ケンネル・クラブで公認されていたシーズーの犬種標準書には「頭部はライオン、ボディはクマ、足はラクダ、尾は羽ぼうき、耳はヤシの葉、歯は米粒、舌は真珠のような花弁、動き方は金魚」とされていました。
中国でライオンという意味のあるこのシーズーは、7世紀の中国の宮廷でもてはやされ、無数の彫刻や絵画となって残っています。
中国皇族お気に入りのシーズーは1930年頃にイギリスへ輸出され、第二次世界大戦が終わってからはアメリカへ渡りました。そして1969年にはアメリカン・ケンネル・クラブで公認され、シーズの人気は急速に高まっていきました。
シーズーのお手入れ
シーズーは比較的皮膚に疾患が現れやすい犬種です。シーズーを飼うなら手入れを念入りにする覚悟が必要です。また、白内障などの目の病気も遺伝的に起こる場合があるので日頃の注意が必要です。
毛が伸び続けるタイプなので定期的にカットをする必要があります。定期的にトリミングサロン等でシャンプーやカットをするのが一般的ですが、家でシャンプーをする場合は目の病気を防止するために頭部の毛をゴムバンドなどで止めておくと良いでしょう。
皮膚の病気になりやすいので、被毛の手入れは念入りにこまめに行ないます。また、目や耳の病気も多いのでこまめにチェックすることが必要です。
ショーに出る場合は、家でのブラッシングが必要となります。家でシャンプーをおこなった場合は目の病気をふせぐために頭部のコートをゴムバンドなどで止めておきます。
ショードッグの場合は外での運動はあまりできませんが、普通のペットとして飼うのなら散歩には行きましょう。たまにドッグランなど外で思い切り遊ばせてあげるとストレスの発散になって病気の予防にもなるでしょう。
ドッグランにノミなどがいる場合もあるので帰ったら必ず被毛のケアを忘れずに行なうことが必要です。
シーズーと暮らす
シーズーの性格と特徴
意外と発達した運動神経
丸顔で愛嬌のある顔をしているので、短足なイメージのあるシーズーですが、意外と脚が長く、愛玩犬の割に運動神経も悪くありません。ドッグランなどで走り回ると豊富な運動量に驚かされる事もあります。
悪質なブリーダーによって虚弱体質の子が増加
元来のシーズーは体はとても丈夫なのが特徴で、病気も多くありません。ですが、数年前のブームで悪い繁殖も行った影響で、体の弱い子も多くなってきています。ショップやブリーダーで選ぶ際には親や兄弟の病歴などをしっかりと調べておくのが重要です。
小型犬にしては低い鳴き声
鳴き声の特徴としては「子犬の割に低い声を出す」という点が挙げられます。
しつけの仕方を誤ると無駄吠えを多くしてしまうシーズーに育ってしまいますが、基本を忠実に守ってしつけると比較的無駄吠えが少ない犬種です。
また、吠える声も小型犬独特の甲高い声ではなく、低音が響く感じの声で、耳障りという程ではないかもしれません。いずれにせよ、子犬時代にちゃんとしつけて無駄吠えが少ない犬に育てましょう。
シーズーの成長スピード
犬の寿命は医療の進歩によって近年では少しずつ伸びており、大型犬で8歳から9歳、小型犬は15歳から16歳位が平均と言われています。犬の16歳は人間で言うと80歳位とされていますが、人間の年齢に例える場合、平均的に成長していきません。
例えば、犬の1歳は人間でいうと18歳位で、成犬になってからは成長スピードが犬の1年が人間の4年位になります。
1歳まではあっという間に成長する
シーズーは、生後1ヶ月くらいで人間の12ヶ月(1歳)位に成長します。1歳を少し過ぎた位で人間の成人、つまり成犬になります。2歳以降は人間の4倍位のスピードで安定します。
一般的にシニアと言われるのは9歳位ですが、その頃のシーズーの年齢は52歳という計算になります。人間で52歳というとまだシニアというには早いので、11歳位という考えもあります。
老犬になったら違う魅力を発揮するシーズー
齢を取るのはその子の先天的な資質や成犬時代の食生活も関係してくるので一概には言えません。適度な運動とバランスの良い食生活を送っていたシーズーはたくさんいます。
老犬になっても艶の良い毛を持っていると、トリミングサロンでカットしても皆にチヤホヤされてとても良い気分です。犬も誇らしげながら、そのように育てた飼い主として嬉しくなる瞬間です。
とはいえ頑張って育てても、老化は避けられないもの。どんな立派な飼い主でもシーズーは齢を取ってしまいますが、シーズーはシニアになってからまた違う魅力を発揮してくれるでしょう。
シーズーの運動と食事
まるまるとしていて軟らかそうに見えるシーズーですが、意外と肥満にはなりにくい体質のようです。しかし、バランスの悪い食生活と運動不足が続くと肥満になり、健康にも良くありません。また、栄養が偏ったり人間の食事を与える事も肥満の原因になります。
一度太ってしまうと元に戻すのは結構大変で、シーズーにとってストレスにもなりかねません。普段から飼い主が栄養と運動量を管理する事が愛犬のためになります。
ストレスが溜まる生活で食事を欲しがるのは当然!?
シーズーに限らず人間と一緒に部屋で過ごしている愛玩犬は、毎日散歩をしていても運動不足になりがちです。また、家にいると、飼い主の食べ物を欲しがるのでつい与えてしまう人もいるようです。運動不足なうえに余分なエネルギーを接種していては、肥満になるのは防ぎようがありませんね。
人間でもそうですが、家にいて特に趣味もない場合、食べる事が最大の楽しみになります。そこで飼い主がいい匂いをさせて食事をしていると欲しがるのも当然ともいえますね。
遊びと運動を上手に使ってしつけよう
しかし、欲しがる度に食べ物を与えていては、肥満になるだけでなく、飼い主のリーダーシップも損なわれ、言う事も聞かなくなります。
そのため、普段からのしつけが重要になりますが、ただしつけをするだけではシーズーはいう事を聞きません。楽しい事も取り入れてしつけをする事が重要です。
シーズーは散歩や運動、遊びが大好きです。毎日散歩をさせてあげると同時に何か良い事をしたら遊んであげるようにしましょう。遊びは運動にもなり、しつけも兼ねられるので一石二鳥です。
シーズーの病気
骨が太くてがっしりしているシーズーは、体が丈夫な事に定評があります。しかし、短頭種特有の目の病気や垂れ耳特有の耳の炎症などに注意が必要です。また、食べ物によるアレルギーも多く見られます。皮膚もそれほど丈夫ではなく、普段からケアをしないと細菌に感染する事がよくあります。
目の周りをケア普段からケアする事が大事
カットスタイルもたくさん楽しむことができ、愛嬌のある顔が魅力のシーズー。見ているととても和みますが、目が大きくて外部と接触しやすいため、眼病になるリスクもかなり高いのが特徴です。また、毛も長いので、自分の毛で目を傷つけてしまう事もあります。普段から目の周りの毛は短くするように心がけましょう。
何かの拍子で頭部に衝撃を受けた場合に目が飛び出す事があるのもシーズーの特徴です(眼球突出)。動き回るシーズーですが、怪我をしないように普段から注意をしておきましょう
遺伝的には腎臓に気をつける
内臓は比較的丈夫ですが、腎臓に先天的に障害がある場合があります。親が腎臓の病気をしている場合は注意が必要です。
目の病気にはいろいろありますが、上述した眼球突出の他にも、外部からの細菌などによる角膜炎・結膜炎にも注意しましょう。白内障になる子も多いので、目には常に気を配っておく事がシーズーを飼う際には重要です。
シーズーを飼う
良いブリーダーで選ぼう
シーズーを飼いたいと思ったらまずはインターネットで検索。そして子犬に関する知識をたくさん吸収してからいろんなおお店をまわってみましょう。
実際にシーズーを見ると可愛いので思わず衝動買いをしてしまいそうになりますが、知識がない間はすぐに決めてしまうのはちょっと危険かもしれません。
いろいろなお店を見ることによって知識が身につき目も肥えてきますし、店員さんやブリーダーの話も聞けて一石二鳥です。家族がひとり増えるのですからやっぱり慎重に決めたいところ。
ネットで探して数多くのブリーダーを回ってみよう
一時期のブームに比べると人気は落ち着きましたが、愛嬌があって憎めないシーズーは世界中でたくさんの人が飼っている人気者で、日本でも数多くのブリーダーがたくさんの子供を繁殖しています。
今では全国の子犬情報はインターネットで検索・閲覧ができるので数多くのなかから自分好みの赤ちゃんを選ぶことができます。
でも、画面を見て選ぶよりも直接自分の目で子犬を見て選ぶと楽しさは倍増します。全国の各地にあるペットショップに行くとほとんどのお店ではシーズーの子犬を扱っています。直接行ってリアルの子犬を楽しみながら選ぶのはやっぱり楽しいものです。
とはいってもインターネットで好みの子を探していると相場などがよくわかってきます。ネットで色々なシーズーを見て勉強しながらペットショップやブリーダーを回って実際の子を見ているうちにいつの間にか知識が身につきベテランと同等のレベルになっているでしょう。
突っ込んだ質問をどんどんぶつけてみよう
シーズーのブリーダーは自分でもたくさん飼っていて専門に扱っているので知識がとても豊富なはずです。
細かい事や聞きにくい事も積極的に質問してみましょう。愛情を持って扱っている繁殖家であればどんな質問も笑顔で答えてくれるでしょう。どんどん話しているうちにその人の人となりやシーズーへのこだわりなどもよく理解できます。
同じ親から生まれた子で同じブリーダーが扱っている子でも値段がバラバラな場合があります。そんな場合に安い理由を正直に答えてくれるブリーダーを探しましょう。
例えば他の子と比べて体が大きい・性格が大人しすぎる・受け口であるなど色々ありますが、それが健康上に関係あるのか否か、将来どのようなデメリットがあるのかなどを正直に答えてくれるブリーダーは信頼できるといえます。
多くが優良ではあるものの、そうでない業者も
また、あまりにも多くのシーズーを1人または少人数で管理しているブリーダーには注意が必要です。少しでも多く売りたい場合にはこのようにたくさんの子犬を産ませて人件費を削っている場合があるからです。中には売れない子を簡単に処分してしまうブリーダーもいるので注意しましょう。
このようなブリーダーに巡り合わないようにするには、たとえ遠くでも2回は見に行く事が必要です。そしてできれば1回は抜き打ちで見に行ってみましょう。
この方法であれば準備をしていない時にどのように子犬を飼っているかがわかります。できるだけ直前に連絡してから訪れるといいでしょう。