ひと昔前ではトイプーを凌ぐ数の子がドッグショーで活躍していた伝統ある犬種。現在でも活躍しているショードッグさんもいらっしゃいます。おちゃめな性格と裏腹な優雅な毛を持つシーズーは、ゴージャスなカットにしてもしなくても魅力的な愛玩犬です。

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トップから顎のラインまでの毛はストレートに伸びてとてもエレガントなので、自作でリボンなどを作るのが好きな人の場合は、頭の毛を伸ばしてあげると簡単にアレンジを楽しむことが可能です。

もちろん短くカットしてもその魅力は十分に出すことができます。シーズーの大きな目をくっきり際立たせるのもこのショートカット。皮膚の病気が心配な犬種でもあるので、夏を中心に気分転換してはいかがでしょう。

シーズー豆知識

原産国 中国
起源 1600年代
初期のタイプ 王室愛玩犬
現在のタイプ 愛玩犬
別名 クリサンスマム・ドッグ
寿命 12~14年
体重 5~7kg
体高 25~27cm

お年寄りや都会の集合住宅に暮らす人に最適な愛玩犬

チベットの寺院から中国の宮廷へ皇帝への貢物として俗界に下ったシーズーは、上流階級をはじめ多くの人々に愛されつつ繁殖が進められました。活気にあふれて人なつっこいなかにも一種の尊大さを感じる犬でもあります。

シーズーの歴史

お花畑のシーズー シーズーは主に中国の王室で繁殖されましたが、もともとはチベット犬と今日のペキニーズの祖先との交配で作りだされたといわれています。ペキニーズと親戚関係があるとも思われていますが、正確なところは不明です。

もともとの原型となったチベットの犬よりも社交的で陽気にはしゃぐシーズーは、世界各地で人気があります。ペキン・ケンネル・クラブで公認されていたシーズーの犬種標準書には「頭部はライオン、ボディはクマ、足はラクダ、尾は羽ぼうき、耳はヤシの葉、歯は米粒、舌は真珠のような花弁、動き方は金魚」とされていました。

中国でライオンという意味のあるこのシーズーは、7世紀の中国の宮廷でもてはやされ、無数の彫刻や絵画となって残っています。中国皇族お気に入りのシーズーは1930年頃にイギリスへ輸出され、第二次世界大戦が終わってからはアメリカへ渡りました。そして1969年にはアメリカン・ケンネル・クラブで公認され、シーズの人気は急速に高まっていきました。

性格・しつけかた

愛嬌のあるシーズーまんまるとした体と愛らしい容姿や陽気で活発な性格が人気のシーズーは、人々の愛情をもらうことが大の得意で、おなかをみせてはなでて欲しいとおねだりをしたりします。そんな甘えん坊のなかにも誇らしげで堂々としたしぐさも残しているのは昔の中国での誇りといったところでしょうか。

頭も良いので訓練をきちんと行なうと従順にしたがうようになりますが、しつけを怠ったりすると温和なシーズーとは思えないようなわがまま犬に育つこともあります。基本的にはとてもやさしく、子供ともうまくやっていけるので、都会の集合住宅に暮らす人や体の不自由なお年寄りなどには絶好の愛玩犬といえるでしょう。

おていれ・運動

皮膚の病気になりやすいので、被毛の手入れは念入りにこまめに行ないます。また、目や耳の病気も多いのでこまめにチェックすることが必要です。

ショーに出るシーズーの場合は家でのブラッシングが必要となります。家でシャンプーをおこなった場合は目の病気をふせぐために頭部のコートをゴムバンドなどで止めておきます。

ショーに出るなら外での運動はあまりできませんが、普通のペットとして飼うのなら散歩には行きましょう。たまにドッグランなど外で思い切り遊ばせてあげるとストレスの発散になって病気の予防にもなるでしょう。しかし、ドッグランにノミなどがいる場合もあるので帰ったら必ず被毛のケアを忘れずに行なうことが必要です。

シーズーの毛色

毛色は白がベースですが、さまざまな色があります。鼻は黒いのが普通です。

出産と子犬

3頭前後の子犬を産みます。お産は難産になることが多いようです。成長につれ毛色は変化していき、2年くらいで落ち着きます。