毛が伸びきる前に抜けるタイプの「ノントリミング犬種」なのでドッグショーなどで活躍することはできませんが、その分カット代がかからないのが魅力のチワワ。付け根部分などの蒸れやすい箇所の毛が伸びると皮膚病の原因ともなるので、定期的にカットをしてあげることは怠らないようにしましょう。
体が小さくて毛も綺麗なので、洋服がとても似合うのが特徴でもあります。オーソドックスなレッドカラーの子は、どんな色でも似合ってしまいます。
ホワイトやブラックの子でも飼い主様のセンス次第でかなり格好よく変身できるので、お洒落を楽しみたい人にもうってつけの犬種といえそうです。
スタイル別カット集
すっきり
大きくてうるうるな瞳が魅力の、定番の人気を誇るチワワ。でも実際に飼ってみると「こんなに毛が抜けるとは」と言った声をよく聞きます。
そんな抜け毛の量に悩まされている飼い主さんには「サマーカット」「ライオンカット」「レーキング」などのすっきりカットがおすすめです。3つ目のレーキングは、ロングコートはもちろん、スムースコートにも活用できます。
お洒落
いわゆる「トリミング犬種」に当てはまらないチワワなので、シャンプーか全身バリカンで短くするか、どちらかしかないと思っていらっしゃる方もいるのではないでしょうか。
でもじつはロングコートなら、「ナチュラル」「キラーパンサー」「デザインカット」「カラーリング」などのお洒落なスタイルにもできちゃいます。
トリマー別チワワカット講座
トリマー:natsu
努力と愛情は誰にも負けないと自負する若手トリマー。テディベアカットに憧れてトリマーの門を叩いた。まんまるの究極を目指している。
夏の定番ライオンカットができるまで
暖かい季節になってくると、ワンちゃんも短くカットして見た目も涼しくしたくなりますよね!普通に短くするのでは無く、デザイン性も重視したい方にオススメ! 今回は、短くて可愛いライオンカットについて説明します。
バリカンの当て方
1.前足の上辺りの背中から尻尾の付け根までバリカンを当て、後ろ足辺りは流すようにバリカンを当てます。
2.尻尾は、3分の2はバリカンを当てます。残りの毛は丸くカットしていきます。
カット方法
1.足先は、コームでしっかり毛をかき出しハサミを丸く動かしてカットします。爪の先をラインとして丸くカットしていきます。
2.後ろ足は、バリカンを当てている境目をスキバサミでぼかしてボディラインに合わせて短くカットしていきます。
3.前足は、ふさふさと付いている飾り毛を足のラインに合わせて短くカットしていきます。
4.背中にバリカンを当てたところをスキバサミでぼかしていきます。
5.前胸は、逆三角形をイメージする形で整えていきます。
※ライオンカットは前胸が大事になってくるので飾り毛を切りすぎないようにしていきましょう!
ボディとのバランスをみて、整えて、ライオンカットの完成です!
トリマー:さくら
スピードとテクニックを兼ね備えた若手トリマー。勉強熱心で、OFFの日でも技術と知識の習得に余念がない。
夏におすすめ!レイキング
チワワのようなダブルコートの犬種のブラッシングを行う時に使用する道具といえばスリッカーブラシやコームが一般的。家でお手入れを行う時用にこちらの2種類の道具を持っている方も多いのではないでしょうか。
スリッカーブラシやコームでも被毛を綺麗な状態に維持することは可能ですが、すでに抜けてしまっているアンダーコートの毛や「抜けかけ」の毛まで綺麗に除去する作業を「レイキング」といいます。
ブラッシングに比べてテクニックが必要ですが、ダブルコートで抜け毛が多い犬種におすすめです。上の写真のくりぃぷちゃんもレイキングを行い抜け毛がたくさん抜けたようです。
レイキングの方法
レイキングで使用する道具は、トリミングナイフかファーミネーターです。ペットショップやホームセンターでも販売しているので手軽にご購入可能です。
どちらかというとファーミネーターの方が使い方が簡単なので、私としてはトリミングナイフよりもこちらをおすすめします。ファーミネーターはスリッカーに似ていますが、こちらはアンダーコートを処理する為の道具になります。
使い方としては簡単で、身体の表面に当てて動かすだけ。この単純な作業でアンダーコートの余分な毛を抜くことができます。
レイキングの注意点
ここで注意しなければならないのが「やり過ぎないこと」です。アンダーコートをすっきりさせたいがあまりファーミネーターをかけ過ぎてしまうと、毛が薄くなりすぎて脱毛のように見え、スカスカになってしまいます。
また、ブラッシングとは違い、毛を抜く作業なので、ファーミネーターをかけすぎると皮膚炎を起こし皮膚が赤くなってしまう事もあります。
先程の注意点に気を付けて正しくレイキングを行うと、良い効果がたくさんあります。
まず、抜け毛が減るのでお手入れが楽になります。部屋の中に抜け毛が落ちることを防ぐこともできますし、抜け落ちるべき余分な毛が抜けるので通気性が良くなり、暑い夏も快適に過ごす事ができます。そして、余分な毛とともにアンダーコートの汚れも取り除く事ができるでしょう。
チワワの自宅ケア&カット講座
毛の絡まりは毎日のブラッシングで!
チワワのお手入れは他の犬種と比べると比較的楽ちんですが、毛先の絡まりを防ぐためにも、皮膚を刺激することで血行促進するするためにも毎日ブラッシングすると良いと言われています。
今回はチワワ飼い歴10年の私が行っているチワワのブラッシング方法についてご紹介します。初めてでお困りの方や、なかなか上手にできないという方の参考になれば嬉しいです(コジコ)。
ブラシを用意
それではまず、ブラッシング用のブラシですが、「スリッカーブラシ」と「コーム」の2種類を用意しましょう。特にロングコートはダブルコートといって毛被が二重になっているので、毛の量が多く、毛が絡まったりしやすいので「スリッカーブラシ」は必須です。
逆にスムースはシングルコートといって毛の量が少なく短毛種なので毛先の柔らかいスリッカーブラシを用意すると良いでしょう。
また、体を触られるのが苦手、ブラッシングが初めてで怖がりそうなワンちゃんには日頃からからだを触ってコミュニケーションをとることをおすすめします。
また、ブラッシングの前後に必ずご褒美を与えたり、ブラッシング=楽しい、ブラッシング=ご褒美がもらえるなど、良いイメージを持たせることも大切です。
ブラッシング方法
それではブラッシングのやり方をご紹介します。
- ご褒美を与えて、しっかりとコミュニケーションを取りましょう。
- 毛の流れに沿ってスリッカーブラシで全身をの毛を優しくとかしていきます。
- ロングコートは毛がたくさんある場所の毛をめくってブラッシング。毛の根元にスリッカーブラシを当てるようなイメージを持って優しく行います。
- 耳周りの飾り毛と呼ばれる部分に毛玉ができやすいので、耳周りの毛の絡まりをチェックしましょう。
もし、毛玉になっている場合は犬用のカットハサミや部分用のバリカンで切ってしまうのもおすすめです。毛玉を無理にとかそうとすると痛がる可能性もあります。 - お尻やしっぽ部分をとかしていきます。
お尻やしっぽ周りは排泄する場所に近いので汚れている場合や、毛にうんちの破片がこびりついている場合もありますのでしっかりチェックしていきましょう。 - 首周りや胸まわりをとかしていきます。
特にロングコートは胸や首周りも毛玉になりやすいので優しくほぐしながらとかしていきましょう。 - コームを使って仕上げていきます。
耳の下、首周り、お尻、しっぽなど毛玉が残っていないか確認しましょう。 - しっかりと褒めてあげて、ご褒美を与えてあげましょう。
日頃から毎日ブラッシングをしていると、愛犬との絆が深まるだけでなく、しこりなどを見つけたり痛がる場所を見つけたりと病気を事前に防ぐこともできます。
毎日のブラッシングを習慣にして、より一層愛犬の健康を守ってあげましょう。
意外と汚れている!チワワの耳ケア
愛犬の耳、しっかりケアしていますか?
チワワは立ち耳のため、垂れ耳の犬種よりは汚れがつきにくくお掃除もしやい犬種ですが、汚れが溜まりにくいがゆえに放置して炎症を起こしてしまったりするケースも多いようです。
必要なもの
まず耳掃除の頻度ですが、チワワの場合は汚れがつきにくいので毎日耳掃除をする必要はなく、耳は非常にデリケートな場所でもあるため、多くても週に1回程度にとどめておきましょう。
次に耳掃除に必要なものですが、「コットンor脱脂綿」「イヤークリーナー」の2点があればOK。
綿棒を使っている方も多くいますが、綿棒は耳の中を傷つけてしまったり奥の方まで触ってしまう危険性があるのでなるべく使用しない方が良いでしょう。私は化粧水の時に使うコットンを愛用しています(コジコ)。
耳掃除の手順
それでは、耳掃除のやり方を説明していきます。
- まずゆっくりと耳の中を覗き汚れをチェックします
- コットンや脱脂綿にイヤークリーナーを少しつけて耳の外側の汚れをゆっくりと拭き取っていきます。汚れがこびりついている時は一気に汚れを取ろうとしたり、ゴシゴシと摩擦しないように気をつけましょう。
- 耳の奥は綿棒などを使わずに、イヤークリーナーを数滴耳道内に注ぎ、外側からクチュクチュと揉み込みます。
- ブルブルと愛犬が耳を降るとイヤークリーナーと耳垢が一緒に出てくるのでこっとんで優しく拭き取ります。
- ご褒美にたくさん褒めて、おやつなどを与える。
嫌がられずに行うポイントは、デリケートな場所なので優しく拭き取ってあげること。嫌がるようだったら無理にせずに片耳ずつ行ったり、少しずつ綺麗にしていきましょう。
犬の耳の汚れは放っておくと、外耳炎になったり耳ダニ感染症になる危険性があります。しきりに耳を掻いていたり、後ろ足で引っ掻いていたり、頭を振るなどの仕草を繰り返している場合は、一度耳の中をチェックしてみてださい。
もし、耳が汚れすぎていたり、耳掃除をしても症状が収まらない場合は、病院で診てもらうのも良いかもしれません。特に、梅雨のジメジメした時期や夏などの暑くて蒸している時に菌が繁殖しやすいので気をつけましょう。
愛犬の耳ケアについてご紹介してきました。犬の聴覚は人間の2倍とも言われており、日々耳を駆使して生活しています。大切な耳を病気にさせないためにも、日頃からしっかりと自宅でケアしていきましょう。
おすすめの自宅トリミング&ケア用品
自宅でトリミングやケアを行う時、一体どんなものを買ったら良いのか迷いませんか?実際に、犬用のバリカンやブラシ、爪切りなど、たくさんの種類がありどれを買ってよいか解らないという声も多数聞こえてきます。
今回はチワワ3頭飼いのわたしがおすすめするトリミング&ケア用品をご紹介します。商品の紹介ではなく、どんな仕様のものを買ったら良いのかなどアドバイスしていこうと思います。
バリカンの選び方
まず犬用バリカンですが、犬用バリカンはロングコートチワワの場合は、なるべくアタッチメントのついた軽いバリカンを選びましょう。
実際にトリミングを行っていると段々と手が疲れてくるので、片手でもしっかりと操作ができ、疲れにくいものがオススメです。また、充電が切れるのが早いバリカンもあるので、フル充電でどのくらい時間が持つのかしっかり確認して購入しましょう。
逆にスムースチワワの場合、全体の毛を刈る必要がないので部分用の小さいバリカンで十分です。充電時間も短くても大丈夫なので、なるべく小さく邪魔にならないものがオススメです。
ブラシ・シャンプーなどの選び方
スリッカーブラシとコームの両方あるとフワフワに仕上げることができます。サイズやブラシの材質、柄の長さなど色々な種類がありますが1番大切な選び方は、やはり1番は飼い主さんが持ちやすく毎日のブラッシングが苦にならないことが重要です。
また小型犬をとかす場合、ブラシが大きすぎると使いにくいので、Sサイズなどの小さめのものを選ぶと良いでしょう。
続いてシャンプー&リンスですが、チワワはあまり外に行かないので毎日お風呂に入れる必要はありません。
月に1回~2回程度でOK。もし散歩に行った時は部分的に脚だけを洗うなど、なるべく皮膚を刺激しすぎないようにしましょう。
シャンプーは必ず刺激の弱い犬用のシャンプー&リンスを購入し、直接体にかけるのではなく、一旦手で泡立ててから愛犬の体に馴染ませてシャンプーします。
最後に爪切りですが、愛犬の爪を切る時は人間用の爪切りは使わず、犬用のギロチンタイプ爪切りを使うと失敗が少なくなるのでオススメです。
チワワは体が小さく、爪も切りにくいですが爪を切らずに伸ばしておくと、爪が折れたり、フローリングで滑ってケガをする恐れがあるので月に1度は必ず爪切りをしましょう。
自宅でのトリミング&ケア用をする時のおすすめ品をご紹介しました。正しく使いやすいグッズがあればお家でしっかりとケアすることができるので、是非参考にしてみてくださいね。
爪切り方法とケア用品
愛犬の爪切りどうしていますか?
わが家の愛犬は爪切りがとても苦手で、私が爪を切ろうとすると暴れてしまうので、月に1度、わざわざ動物病院で切ってもらっていました。ですが先生に「チワワくらいのサイズなら家でも簡単に爪切りできるよ~」と、犬が嫌がらない爪切りの方法を教えてもらったのでご紹介します。
確かに、先生に教えてもらった方法でやってみると、病院でやってもらうほど短くは切れませんでしたが、以前のようにバタバタと暴れることもなくスムーズに切れるようになり動物病院に行かなくても済むようになりました!ぜひ、試してみてください(コジコ)。
必要なもの
では、まず初めに用意するものですが、人間の爪切りのようなものではなく、爪を挟んで切る「ギロチンタイプの爪切り」がおすすめです。また、万が一止血した時のために「止血剤」と清潔なガーゼも用意しておくと安心です。
それでは爪の切り方を説明していきます。場所は床などの低い場所よりもテーブルなどの方が切りやすいのでおすすめですが、万が一暴れたり興奮したりして、落下する恐れがあるので十分に注意してください。
爪切りのやりかた
それでは説明していきます。
1.愛犬を四肢で立たせる。切りたい脚を軽く後ろに曲げるようにして切ると、愛犬から爪を切っている様子が見えないため、怖がることが少ないようです。
2. 1の体勢にして、愛犬に声をかけながら切っていきます。切る目安ですが横からみると薄く血管が見えたり、黒い爪から白っぽく色が変わっている場所があるので、その手前で1度パチンと切ります。
その後、角を取るように角度を変えながら少しずつ丸くしていくと上手に丸くカットすることができます。5本×4肢すべて同じ要領で切る。
3.もし、血が出た場合はすぐに止血剤を付けて清潔なコットンで1~2分圧迫。しかし、1度痛い思いをすると、愛犬が爪切りが大嫌いになってしまうのでなるべく痛い思いをさせないように注意しましょう。
4.爪切りが終わったらたくさん褒めてあげて、ご褒美をあげてください。
チワワは小型犬なので毎日お散歩に行く子もいれば、あまりお散歩に行かない子もいます。それぞれ散歩の頻度や年齢によっても爪の伸び方は違いますが、平均すると約1ヶ月くらいの頻度で爪切りを行うとよいでしょう。
爪が伸びすぎると肉球が地面にしっかり着かなくなり、スムーズに歩行ができなかったり、特にフローリングなどでは滑って転んだりしてしまうこともあります。
もしフローリングを歩いている時にカチカチと音がしたり、抱っこしたときなどに飼い主さんの服に爪が頻繁に引っかかるようになったりするとかなり伸びている証拠です。すぐに切ってあげましょう。
愛犬が嫌がらない爪切りの仕方についてご紹介しました。できるケアはなるべく自宅で行えるようになると、節約にもなりますし、より愛犬の体について知れることができるので、是非参考にしてみてください。
トリミングに挑戦しよう
皆さんは、愛犬のトリミングどうしていますか?
もちろん、プロに頼めばとても綺麗に仕上げてくれますが、家で何もせずにカット、爪切り、耳掃除、肛門腺しぼりなどすべてをお店任せにするのは、トリマーさんの負担も多くなるし、余計な費用もかかってしまいます。
そこで、家でお手入れやちょっとしたカットができるようになれば、トリミングの時間も費用も節約できるし、トリマーさんも喜んでくれて一石二鳥。凄く難しいと思われがちですが、慣れればある程度のクオリティーでカットできるようになりますよ(コジコ)。
必要なアイテム
今回は、ロングコートチワワを飼って10年になる私が自宅で簡単にできるトリミング方法をご紹介したいと思います。
私も全くできないところから失敗に失敗を重ねて、やっと少し上達したかな?くらいなので、焦らずゆっくりと頑張っていきましょう。
それではまず用意するものですが、以下の5点を揃えておくと良いでしょう。通販でも販売しているので、お好きなショップで購入してください。
- 犬用バリカン
- 新聞紙or要らないバスタオル
- ブラシ
- 犬用シャンプー&リンス
- 犬用カットハサミ
カット方法
次にカットする場所ですが、最初のうちはワンちゃんがバリカンの音にびっくりして暴れたりする可能性があるので、なるべく高い場所などはやめて低い場所で行うと良いでしょう。
それではカットしていきます。
1.まずブラシで愛犬を優しくブラッシングしてあげましょう。また、絡んでいる毛があれば最初にハサミでカットしておくとバリカンが通りやすいのでおすすめです。
2.しっかりとバリカンを充電しアタッチメントの長さを調整します。毛の長さは好みによりますが、夏は短く、冬は長めにカットしてあげると体温調節しやすいのでおすすめです。ちなみにわが家は夏3ミリ、冬6ミリです。
3.いよいよバリカンを入れていきますが、バリカンが初めてのワンちゃんは音にびっくりしてしまうので、なるべくお尻や背中などの耳から遠い場所から刈っていくと良いでしょう。
わが家はまず背中→お尻→足周り→お腹→首周り→顔周りの順番で行っています。ポイントは毛の流れに沿ってしっかりとバリカンを入れていくことです。
4.一通りバリカンで刈ったら、顔周りや足などをハサミでカットしていきます。肉球周りもアタッチメントを外し、アタッチメント無しでカットすると綺麗にカットできるのでおすすめです。
5.カット出来たら、最後にシャンプー&リンスで仕上げて、ドライヤーで乾かして終了です。
最後にたくさん褒めて、ご褒美のおやつをあげてください。ワンちゃんはトリミングの後はかなり緊張して疲れているので、少しゆっくりと休ませてあげると良いでしょう。
初めての時はとても難しくうまく出来ませんでしたが、何度もやっているうちに段々と上手になってくるので、めげずにトライしてみてくださいね。
チワワ豆知識
原産国 | メキシコ |
---|---|
起源 | 19世紀 |
初期のタイプ | 愛玩犬 |
現在のタイプ | 愛玩犬 |
寿命 | 13~14年 |
体重 | 1~3kg |
体高 | 15~23cm |
チワワのいろは
出産と子犬
お産は少なめで、1~4頭の子犬を産むのが一般的です。子犬は小さいものの母犬も小さいので難産になるときも多くあります。寒さに弱いので、寒い日のお産の際にはタオルかブランケットでくるんだり、暖房のよくきいた部屋で行ないます。子犬の発育は結構早めです。
飼い主の心がけ
スムース、ロング共通で、毛の手入れは週に2回くらい、毛先の柔らかいブラシでブラッシングしましょう。また、耳や爪、歯の手入れはできるだけこまめに行ないます。月に1度くらいは入浴もしたほうが良いでしょう。
体が小さいだけあって運動量は少なめですが、部屋の中で自由にさせてあげるくらいは必要です。また、急激な暑さや寒さを与えるのは控えましょう。
チワワの歴史
小柄でキャシャながら鋭敏で勇気があるチワワは、メキシコの州名が名前の由来。
チワワは認められているなかでは世界で最も小さい犬です。チワワという犬種名はメキシコ最大の州の名に由来し、1850年頃にこの州で発見されたことから来ています。9世紀にメキシコのトルテック族が関わった小さな犬から伝わってきたといわれています。
トルテック族の時代に、テチチ(後のチワワ)が飼育されていたという証拠は、石に刻まれた彫刻によって見られます。知識人たちは、トルテック族を征服したアステック族が、そのテチチと別のチャイニーズ・クレステッド・ドッグという犬を交配させることによって現在のチワワを発展させたと考えています。
その他の考え方では、1530年に建てられた修道院にチワワとよく似た犬の姿が残っていたり、この時代、モンテズマ一世が立てた宮殿の廃墟、カーサ・グランデにほど近い遺跡でも、チワワによく似た犬の彫刻が多く発見されていることから、1519年にメキシコを征服したスペインの軍人ヘルナンド・コルテスと彼の軍隊に同行してきたスペインの犬という説もあります。
これらのチワワに似た小さい犬たちは、宗教上で重要な存在であったと伝えられており、メキシコや南米の考古学者によって墓の中で主人と一緒に埋葬された犬の骨も発掘しています。
ブルーのコートの犬は聖なるものとされ、レッドのコートの犬は主人の火葬の際、薪の山にいけにえとして供されていたという伝説があります。彼らの主人たちの罪は犬に転嫁されると勝手に思い込まれていたのです。
そのほかチワワの起源はさまざまなものがあり、ヨーロッパ産の小型犬が海路アメリカに渡ったという説もあります。いずれにしても、チワワが初めてアメリカ合衆国に輸出されたのは1850年のことでした。
「チワワ」という犬名は、この犬を初めてアメリカに輸出したメキシコの州名にちなんだものといわれています。それが広く世界に普及するきっかけとなりました。
いずれにせよ明らかなことは、チワワが昔から本質的に小型愛玩犬だったということです。短毛種または長毛種のいずれにしても、人を癒し続けてきたのでしょう。
チワワの性格・しつけかた
自意識が強く、好奇心に富んでいるチワワ。基本的にしつけや訓練に対応します。良い飼い主によって正しく育てられたチワワはでも、時には自信過剰と思えるくらい自信満々で活力旺盛です。
自分より大きい犬(ほとんどがそうですが)の前でも怖がらず堂々と自己主張します。チビッ子どころか、小さな巨人といった感じさえします。
チワワはクールなイメージもありますが、甘えるときにはべったりと甘えます。一度惚れ込んだ人には嫉妬心を抱き、ほかの人や犬に少しでも愛情が移りそうな気配を察すると怒ったりもします。
一般的にいえることは、仲間や家族に対してはとても愛情深く、見知らぬ人に対しては内気で、家族の長になるのを好みます。好奇心は旺盛ですが、神経質になりやすい犬種でもあります。
チワワの耳の特徴とお手入れ
ミニチュアダックスやシーズーなど「耳が垂れている」犬種と比べてチワワは耳の穴がしっかりと外に出ているので、耳の病気になるリスクは低めです。とはいっても、毎日きちんとケアをしないと細菌が繁殖する事もあるので油断しないようにしましょう。
耳をしきりに気にする時は注意
チワワがもしやたらと頭を左右上下に振っていたり、耳を掻いたりしている時は、中に何か入っているか膿が出ている可能性があります。また、耳の中にはダニが寄生する事もあります。
一番重要なのは普段から毎日耳の穴を手入れする事ですが、そのような仕草が見られた時は一度動物病院で診てもらう事をおすすめします。
耳の穴が隠れていないので外敵が侵入する事も
チワワは体の大きさに比べると耳がとても大きいのが特徴です。その分、耳の外傷も多くなるので普段から注意しておきましょう。
耳が垂れていない分、ダニなどが増殖するリスクは少なくなりますが、外から来る外敵が入る可能性は高くなります。外から入った寄生虫が耳の穴に入ったままだと外耳炎などの病気になる事もあります。毎日耳の穴を掃除してあげる習慣を身につけましょう。
被毛と皮膚の注意点
チワワは毛が短いタイプのスムースコートとふんわり長い毛を持っているロングコートの2種類に大きく分ける事ができますが、いずれのタイプの子も皮膚には注意が必要です。
何度も引っ掻いたり舐めたりするのは黄信号
もしチワワがやたらと皮膚を引っかいたりして気にしているようなら、それはノミかダニが発生している合図なのかもしれません。何もしないで放っておくと、そのうち皮膚がどんどん傷ついていき、炎症するに至る事が多くあります。 また、炎症だけでなく、その部分だけ脱毛したりする事もあります。普段からチワワの行動に気を配り、同じ部分を引っ掻いたり舐めたりしていないかどうかを気にしておきましょう。
ノミとダニに注意しよう
チワワに限らず犬の体にはノミやダニが随時くっついています。少しの量なら痒がるだけで済みますが、体のケアを怠って放置しているとどんどん増殖してしまいます。トリミングサロンでカットをしてもらえるロングコートのチワワでも、家でのケアは必要です。また、スムースコートの場合でもノミやダニは寄生します。必ず毎日ブラッシングして清潔にしてあげましょう。
チワワと暮らす
チワワ好きオーナーの飼いかた指南
チワワをお迎えするにあたっては、動物病院でかかる医療費・トリミングサロンなどのお手入れにかかるなどの金銭的な問題をはじめ、環境など考えなくてはいけないところもあります。また、わが家のように多頭飼いの場合は、お互いのワンコの相性についても考慮する必要があります。
その考慮すべきこととは5つ。
- 金銭的に余裕があるかどうか
- 自分の他に頼れる人は近くにいるか
- 他のワンコの性格や相性(多頭飼いの場合)
- 出張や旅行などのときの対処法
- 最後まで一緒にいる覚悟があるか
この5つは犬を飼うという時に最低限考えてからお迎えしてほしいと思っています。
この5点を考えた上で、どんなリスクを抱えても、一緒に暮らしたいという気持ちが自然と勝つ時があります。その時はきっとそういうタイミングなんだと信じてお迎えをするのが良いのかもしれません。
揃えておきたい5つのグッズ
ワンコを初めてお迎えする時に、何を準備していいか解らないという方多いのではありませんか?
特に、突然ペットショップなどで愛犬と運命の出会いをしてしまったりすると、事前の準備の時間が無く余計に焦ってしまいますよね。
そこで今回はお迎えするまでの準備グッズを5点ご紹介します。どの準備グッズも初日から必要なものばかりなので、ワンコをお迎えする前にペットショップやネット通販などで揃えておくと良いでしょう。
初日に気をつけること
ソワソワして落ち着かない時のために、ペットショップで遊んでいた時のおもちゃや毛布など、ニオイのついたものや、ブリーダーさんから譲ってもらった場合は、愛犬のお母さん犬のニオイがついた何かを頂いておくと良いでしょう。
ニオイのついた小さいブランケットやぬいぐるみをもらっておき、寝床に置いてあげると、クンクンとニオイを嗅いだりして安心してくれるでしょう。
初日はどうして良いか解らないもの。疲れと不安を煽らないようにゆっくりと休ませてあげましょう。
最初の1週間で気をつけること
初めてワンコを迎えて最初の1週間って、どんなことに気をつけるべきか、また何をしなくてはいけないかなど色々わからないことだらけで不安も多いですよね。
これから初めてワンちゃんを迎える方のために、1歳の愛犬が初めて家に来てからの1週間に気をつけていたことや、何をすればいいかを詳しくお伝えします。
上手にトイレができるまで
初めてワンコを飼う方に多いのが「うちのワンコ、トイレがきちんと出来ないんだけどどうしよう…」「どのくらいできちんとできるようになった?」といった事情に関する疑問です。
トイレをしつけする上で1番大切なのは、それぞれ犬によって覚えるスピードが違うということを認識しておくことです。
育てる際に覚えておきたい知識
チワワにも人間同様「ストレス」を感じる事があります。その主な原因も人と似ており、自分の理想とかけ離れた環境下に長時間居続けたりする事によるのがほとんどです。
突発的に感じるストレスは心の病気になるまでに至りませんが、長時間続くと病気に発展することもあるので注意が必要です。
犬がストレスを感じるにはいろいろな原因が考えられますが、その多くは子犬時代に経験した事と関係するものといわれています。
例えば、子供の時に飼い主が自分でカットしようとして体の部分を傷つけて痛くなった場合、カットする事自体が大きなストレスになりかねません。
また、いつも飼い主と一緒に行動している場合、突然一人にされたときに大きなストレスを感じることになります。チワワは比較的「孤独に強い」犬種と言われますが、それは育ち方にもよります。子犬時代に極端な育て方をしないように注意しておきましょう。
チワワの外傷チェック
ドッグランなどに行くと、大型犬に混じって果敢に遊びまわるタイプのチワワなので、外傷などでカットされた傷口から出血する事はよくあります。そんな場合は消毒して放置しておけばいずれ良くなりますが、外傷以外が原因で出血をしている時は病気を疑わなければなりません。
鼻血の場合は、色々な原因が考えられます。鼻や口から出血している場合は命に別状を与える可能性は低いですが、内臓から出血してそれが鼻に上がってきている事もあります。
一般の人が鼻血の原因を突き止めるのはほぼ不可能ですが、動物病院に行けばほとんどの場合は原因が分かります。できるだけ早く連れていくようにしましょう。
チワワの体調チェック
自分で不調を訴える事はできないチワワですが、体のどこかに不調がある場合は行動や表情に現れる事がほとんどです。
その多くは、いつも喜んでやっている行動であるにも関わらずテンションが上がらない、といった感じで、散歩に行っても歩くのを嫌がったり、食事になってもはしゃがなかったりします。
突然元気がなくなったからと言って「どうしたの?」とチワワに問いかけてみても答えてはくれません。何日も続く場合は病気が原因と考えられるので、症状をメモしておいて動物病院で診てもらうようにしましょう。
先生に聞かれてから答えるより、自分で何がおかしいか、いつもと違うのは何かを明確に伝える事が重要です。