お手入れラクラク!

最初のおふたりは、60代女性の方が飼育しているトイプードルちゃんです!レッドが女の子、ブラックが男の子です。飼い主さんがそれほど自宅でのお手入れができないらしく、全身すっきりして欲しいというオーダーでした。

体は全身3ミリのバリカンで刈ってあります。尻尾は体に合わせて短めにカット。首から上も短くカットして欲しいということで、顔はできる限り顔の輪郭に沿って小さくカットしてあります。

耳はフチギリギリで形なりにカットして、表の毛もボリュームを落とすように短くしました。次のカットまであまりお手入れができなくても毛玉になることがなく、わんちゃんにも負担がありません。

二人ともおうちで一緒に過ごしていて、じゃれ合って遊ぶことも多いようです。でもこれだけ短くカットしてあれば、じゃれあいが原因で毛がもつれることもありません
自宅でのお手入れも、散歩に行って足先が汚れたときや、ご飯を食べて口周りが汚れたときに拭いてあげるくらいの簡単な物で済むでしょう。

トイ・プードルは色々なカットが楽しめる犬種ですが、お手入れをするのが難しければ毛を伸ばすのはおすすめできません。
全身バリカンでなくても、足先だけ入れる方法でお手入れしやすいカットもたくさんあります。できる範囲でお手軽にオシャレを楽しんでみてはいかがでしょうか?

ケネル&ラムクリップ風サマーカット

一見ラムクリップのサマーカット

可愛らしく決まったジェリーちゃん。一見ケネル&ラムクリップにも見えるお洒落なサマーカットです。
多くの場合は暑い季節を涼しく快適に過ごすことが出来るようにボディバリカンを入れますが、肌のことなどを重視されているお店ではシザーで行うこともあります。
バリカンはシザーに比べてボディを仕上げるよりも短くカットできるので、特に夏は多くの場合に用いられます。

トイプードルは最低でも1ヶ月~1ヶ月半に一度はトリミングをしてあげないといけない犬種ですが、ボディバリカンをかけることによって毛が伸びるスピードを抑えることも可能になりますし、毛玉やもつれ対策にもなります。

ここで注意が必要なのが残す毛の長さです。極端に短い1mmや2mmなどのバリカンでボディをカットしてしまうと直射日光が当たってしまい、熱中症を引き起こしてしまったり、逆に暑く感じさせてしまうこともあります。
稀にそのような極端な短さを希望するオーナーさんもいらっしゃるので、熱中症などのリスクを十分説明してからトリミングを行うのがトリマーさんのつとめといえるでしょう。

耳の長さが短いのも、一般のケネル&ラムクリップと異なる点です。
通常は耳にボリュームを持たせるために耳の長さは顎よりも長くなっています。ジェリーちゃんはケネル&ラムクリップよりもかなり短く耳をカットされています。

耳を短くカットすることによるメリットもたくさんあります。トイプードルは外耳炎を起こしやすい犬種であるため、耳を短くすると通気性が良くなり外耳炎防止にもつながりますし、口に耳の毛が入って毛玉になったりもつれたりするのも防ぐことができます。
また、毛量が少ない方が夏の暑い時期は涼しくすごせるので、ワンちゃんのためにもなります。顔バリカンと足先バリカンをかける位置は通常のケネル&ラムクリップと同じです。かける際にはしっかりと皮膚を伸ばし、怪我をさせてしまったりバリカン負けで赤くなってしまわないように特に注意する必要があります。

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