トリマーshimaのトイプードルカット講座【第4回】

綺麗にカットされた肉球まわり

足回りカットは基本でもありますが、意外と注目するポイントです。
きれいにカットされていると全体もまとまって見えます。
また、飼い主さんにも実はよく見られているポイントです。「お手」をする時に丸いお手々が出てきたら可愛いですよね。
伏せをしたり、お座りをしたり、いろいろな場面でちょっとした差が出ますので、手を抜かずに整えましょう。

きれいにカットするためにはまずは基本の「洗い」を大切にしましょう。
足先は汚れやすいところですし、洗い残しが多い場所です。
きれいに洗えていればブローの時にきれいに毛を伸ばせます。
すると、カットもしやすいですし、1ヵ月経ってもカットが崩れにくいです。

後ろから見たトイプードルの足

カットのポイント

足を後ろ側に上げた時に肉球(パッド)にかかる毛をカットします。
この時よくある失敗は肉球にかかる毛を短くしたいがために、かかる毛以外の足回りの毛も切ってしまうことです。
正確には

  1. ハサミの角度
  2. コームの入れ方
  3. 足の持ち方

がポイントになってきます。

見事にカットされた肉球まわり

ハサミの角度は学校などでは「○度にハサミをいれて」のようなマニュアルがあったりもしますが、作りたい足回りの形によってさまざまだと思います。私の場合は基本的にはパットと水平にハサミを動かすイメージでカットしています。
また、コームの入れ方も大切です。むやみに毛をかき出してしまう、毛の生え方・流れを無視して切りたいところに毛を運び切ってしまうと、自然に戻った時に形が歪になってしまいます。本来ある毛の場所を意識・イメージしながらコームを入れましょう。
足の持ち上げ方、持ち方も重要なポイントです。ぎゅっと持つ、無理な姿勢・体勢をさせると、カットが上手くいかないだけでなく、されているわんちゃんの負担になります。
体重が4本の足に均等にかかっていて、立っているのが理想ですよね。わんちゃんがそうなるように足の位置、体の位置を整えてあげるのを意識して手足の持ち上げをしましょう。

まっすぐに見せた足回り

また、わんちゃんの元々の足の形も意識すると良いでしょう。
人間にもあるO脚・X脚、わんちゃんにもあります。いわゆる「内股」、「がに股」ですね。
なるべく足は「まっすぐ」が理想ですので、まっすぐに近づくようにカットします。足回りをそのまま足の形でカットしてしまうと、内股・がに股が目立ってしまう場合があるので気を付けましょう。
トイプードルちゃんの場合は丸みの立体感も表現できるといいですね。カーブ鋏を利用すると丸みも作りやすいのでおススメです。

shimaプロフィール

shima動物病院、また都内トリミングサロンにてトリマーとして勤務したのち独立・起業。
都内でトリミングサロンを運営、奮闘中。
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